「12カ月点検」はたった「3割」程度しか受けていない! 「義務」だけど「罰則」のない法定点検の中身とは (2/2ページ)

12カ月点検の実施率は意外と低いのが現状だ

 法定のふたつの内容はというと、12カ月点検が26項目で、24カ月点検は56項目(12カ月点検の26項目を含む)が確認事項として定められている。24カ月点検は車検時に行うもので法律的にはセットとは定められてはいないが、車検受検時には点検記録簿の確認がされるし、ラインでのチェック項目は24カ月点検に含まれているため、実質ワンセットになっていると言っていいだろう。

 気になる実施率はというと、24カ月点検はすでに触れたように、車検とリンクしているのでほぼ100パーセントに近いものの、12カ月点検はプロに聞いてもだいたい3割ぐらいしか受けていないのではという意見が多い。確かに、最近のクルマは壊れないので12カ月点検は受けなくても問題はないだろうし、費用も点検代だけで1万円少々かかるので、積極的にユーザーが受けないのも致し方がない気はする。しかも、罰則規定はないので逮捕されることもない。

 最後に気になるステッカーについて紹介しておこう。フロントガラスの室内から見て左上に丸いものが貼られていることが多いが、こちらは認証工場で定期点検を受けた証ではあるので、義務もなければもちろん罰則もない。国や警察は推奨しているし、安心感も含めて、貼る意味はあると言っていいだろう。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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