最先端技術を満載! メルセデス・ベンツの中核を担うEクラスが大幅刷新 (3/3ページ)

好みで選べる多彩なパワートレイン

 パワートレインはじつに多彩だ。1.5L直4ターボ、2L直4ターボ、2L直4ターボ+プラグインハイブリッド、2L直4ディーゼルターボ+プラグインハイブリッドの3タイプが用意される。

 1.5L直4ターボは、E200スポーツならびにE200 4MATICスポーツ」に搭載。48V電気システムなどを搭載し、効率性・快適性・高性能化を実現したエンジンだ。最高出力は、エンジン単体で184馬力、最大トルク280N・mを発揮する。さらに、ベルトを介してクランクシャフトと接続するスターター&ジェネレーターを兼ねたモーターのBSG&48V電気システムが、最大トルク160N・mの動力補助を行う。これにより低燃費効果とパワートレインの性能アップを両立させている。

 E300スポーツに搭載される2L直4ターボは、ツインスクロールターボと可変バルブリフトシステム「カムトロニック」により、低回転から高回転まで気持ちよい加速を披露する。最高出力は258馬力、最大トルクは370N・mとなる。

 E450 4MATIC エクスクルーシブに搭載されるのは、3L直6ガソリンエンジンとISG&48V電気システムだ。エンジン単体では最高出力367馬力、最大トルクは500N・mを発揮する。それに加えてエンジンとトランスミッションの間に組み合わされる、最高出力22馬力、最大トルク250N・mを発生する電気モーター「ISG」と、48V電気システムが低回転時に動力補助を行ってくれるため、力強い加速と高い効率性を兼ね備えている。

 E220d スポーツに搭載されるのは、最高出力194馬力、最大トルク400N・mを発生する2L直4クリーンディーゼルターボ。また、このディーゼルエンジンに最高出力122馬力、最大トルク440N・mを発生するモーターを組み合わせ、システム総合最大出力306馬力、最大トルク700N・mを発揮するE350deスポーツも用意されている。電気モーターだけでの走行は最大約50km可能となっており、日本で唯一のディーゼルエンジン+プラグインハイブリッドという組み合わせとなる。

 E350e スポーツには、最高出力211馬力&最大トルク350N・mの2L直4ガソリンターボに、E350deと同じモーターを組み合わせたことで、システム総合の最高出力は320馬力、最大トルク700N・mを発揮するパワートレインをもつ。なお、電気モーターだけでの最大航続可能距離は、最長で51kmとなる。

 性能を追求するメルセデスAMGも2グレードが用意される。メルセデスAMG 53シリーズは、3リッター直6ターボに48V電気システム&ISG、電動スーパーチャージャーも組み合わせ、可変トルク配分も行うパフォーマンス志向の4WDシステム「AMG 4MATIC+」を採用。高性能と快適性を高次元で両立する。

 トランスミッションはダイレクト感のあるシフトチェンジを味わえる電子制御9速ATを採用。シフトダウン時のブリッピングや、一段飛ばしたギヤダウンを行えるなど、スポーティな走りをサポートする。4WDシステムは50:50から0:100へ可変トルク配分を行うことで、高速走行はもちろん、ハイスピードコーナリングや安定した立ち上がり加速に貢献してくれる。

 足まわりはAMGライドコントロール+サスペンションを採用。スポーティなダンパー設定と連続可変ダンパーのADS+(アダプティブダンピングシステムプラス)を組み合わせたマルチチャンバー型エアサスペンションだ。

 エクステリアデザインはAMG専用のラジエターグリルを採用。ボディ同色のトランクリッドスポイラーと専用デザインの大型リヤディフューザー、クローム仕上げのディアルエキゾーストエンドがスポーティさを際立たせている。

 そして、最強のメルセデスAMG E63 S 4MATIC+。エアロダイナミクスやサスペンションを改良。さらに、4WDシステムやESPの制御を変化させるAMGダイナミクスを導入するなど、全方位での進化を遂げている。

 サスペンションは性能を追い求めるだけでなく、ロードノイズやタイヤ振動においても優れた性能を発揮する3チャンバーエアサスペンションを採用。エアスプリングはエアチャンバーを個別にアクティブ/非アクティブを切り替えてスプリングの硬さを広い範囲で調整可能に。これにより、快適追求時とスポーティ強調時でその違いがはっきりとわかるという。コンフォート、スポーツ、スポーツ+の3モードから選択できるようになっている。

 パフォーマンスを変更できるドライブモードは、6つを設定。そのなかでもベーシック/アドバンスト/プロ/マスターの4つのAMGダイナミクスモードでは4WDシステムやESPの制御を巧みに変更し、各モードで最適な走りを楽しめる。マスターやレースといったモードでは、ヨーレートの引き上げ、アクセルレスポンスやシフトタイミングの高速化など、ピュアスポーツ顔負けの性能を発揮させることも可能だ。

 搭載するエンジンは、612馬力・最大トルク850N・mを発揮する4L V8ツインターボ。組み合わせるトランスミッションは、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジが可能な電子制御式9速スポーツトランスミッション「AMGスピードシフトMCT」となる。


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