シャシーについても多くの部分が改善されている!
新型フィットはシャシーにおいても目に見えない多くの部分で改善されている。フロント/ストラット、リヤ/トーションビームというサスペンション形式こそ従来モデルを継承しているが、その構成パーツの多くを新造し高効率化している。フロントサスペンションはスタビライザーのマウントブッシュを改良。その位置決めを確実にするアルミ製のストッパーを新設した。またスタビライザーを稼働させるリンクを低フリクション仕様としてサスペンションの動きを大きく改善している。
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タイヤ/ホイールを装着しサスペンションに繋ぐハブはアップライトを軽量化しハブベアリングユニットも第三世代化してフリクションを低減させることに成功。前後のダンパーマウントも新設計とし、とくにリヤはアルミダイキャストの入力分離式となり車体への入力を軽減しつつサスペンション剛性を高めているのだ。
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ステアリングシステムも改良を受けた。衝突時に伸縮し衝撃を吸収する部分をボールスライダー式として剛性を高め路面からステアリングに伝わる振動を低減しつつプレシージョンの高い正確なステアリングとなった。
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また全3点あるエンジンマウントホルダーもオール樹脂製とし、エンジン振動の低減と確実な位置決めを可能とするなどしている。
これらは一目見ただけでは分からない内容であり、セールス担当が言葉で説明するのも難しいだろう。実車に乗って、走らせ、効果を感じて初めて内容が理解できることばかりだ。
スタイリングや装備、荷室の実用性など目に見える部分ばかりがカタログを賑わせ、クルマの善し悪しを判断する基準となってしまうことが多いが、じつはこうした目に見えない部分にこそ真の進化の度合いが表れているものなのだ。