【試乗】日本の都市部に最適! メルセデス・ベンツ「GLA」「GLB」は実用性と走破性を兼ね備えた最新SUV (2/2ページ)

GLAは使い勝手の良さと運動性能の高さが高評価

 次にGLAに乗り換える。GLAは2014年に登場して以来、SUVブームの隆盛もあり大人気を誇るモデル。それが新型となったAクラス同様に最新のプラットフォームと技術革新を受け、二代目へと進化した。

 旧型と比べると全長が15mm短い4415mmとなり、全幅は30mm拡幅されて1835mmとなっている。また全高が1620mmと115mmも高くなっているがこれは最低地上高が150mmから202mmに高まったことの影響が大きい。ホイールベースが30mm長くなり2730mmとなったことで後席足もとスペースも拡大した。それでもクーペフォルムの流麗なルーフラインで仕上げられているので旧型よりスポーティでスマートに見える。

 GLAは試乗した200d 4MATICのみの設定だ。2リッター4気筒のターボディーゼルエンジンを搭載し、4輪駆動の4MATICが組み合わされているのは国内ではもっとも魅力的なパッケージングである。

 エンジンの出力スペックは最高出力が150馬力/3400〜4400rpm。最大トルク320N・mは1400〜3200rpmの幅広いレンジで発揮される。トランスミッションは8速ATで100km/h巡航は1350rpm前後という低回転で可能だ。

 GLBから乗り換えると低いヒップポイントと重心高が運動性能を高めていて、セダンAクラスで感じたような質感の高い操縦安定性とステアリングに操作に忠実な高い運動性能が得られていることがわかる。

 そしてインテリアの造り込みのよさも走りや外観同様に高品質で、とてもコンパクトクラスとは思えない仕上りの良さなのだ。

 今回のGLB、GLAではレーダーセーフティパッケージも進化しており、アダプティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)やアクティブレーンキープアシスト、アクティブブラインドスポットアシスト(降車時警告機能付)、アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し検知機能付)が追加装備されている。

 ドライブセレクト機能や4MATICの有効性はGLBと同様で、696万円というプライスタグの付けられたGLB250 4MATICに対しGLA200d 4MATICは502万円とバーゲンプライスが設定されている。

 GLAにはAMGモデルの登場も予定されており、メルセデス・ベンツSUVラインアップの勢いは当分緩みそうもない。


中谷明彦 NAKAYA AKIHIKO

レーシングドライバー/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

中谷明彦
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海外巡り
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クリント・イーストウッド、ニキ・ラウダ

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