運転が「難しい」のは「クルマ選び」にも原因あり! 初心者が本当に「運転しやすい」クルマのポイント5つ (2/2ページ)

車両感覚がつかめないうちは大きいクルマや視点の高いクルマはNG

4)ボディサイズが大きく視点の高いクルマに要注意

 4つ目は、ボディサイズが大きくて視点の高いクルマは要注意。遠くはよく見えると思いますが、車体のすぐ近くがちゃんと見えるかどうか、確認しましょう。大人気のSUVやミニバンは、運転席からの視点が高く、遠くまで見晴らしがいいことが人気の理由にもなっていますが、初心者はまだあまり車両感覚がつかめていないことが多いので、狭い道ですれ違いをするときや、車庫入れをするとき、縦列駐車で寄せるときなど、車体のすぐ近くをしっかりと見たい場面がたくさんあります。

 でも、SUVやミニバンは遠くは見やすいのに、近くが見えにくいのです。カメラによるモニター映像で、車体の周囲をぐるりと確認できる「アラウンドビューモニター」のような機能もありますが、初心者のころからそれを頼りにしていては、もしどこかでレンタカーなどでその機能がないクルマに当たったとき、すごく困ってしまうことに。やっぱり最初は、できるだけ目視で、自分の感覚で的確な運転ができるように、訓練する期間だと思って頑張りましょう。もちろん、そうした機能でダブルチェックするのはいいと思いますが、頼り過ぎないのがいちばんです。

5)バック駐車でまっすぐに停められないクルマは避ける

 5つ目は、バックで車庫入れをしてみて、何度やってもまっすぐに停められないクルマはやめましょう。初心者にいちばんオススメのボディタイプは、デザインがなるべく直線基調で車高がそれほど高くないクルマです。リヤフェンダーがぐっと張り出しているような、抑揚のあるデザインのクルマは、平行感覚感覚がつかみにくく、まっすぐバックしているつもりなのに斜めになってしまったり、白線と並行のつもりなのに曲がっていたり、ということが多くなりがち。

 何度やっても曲がってしまうクルマは、あなたには向いていないようです。ほかのクルマでもっと経験を積んでから乗りましょう。一発でまっすぐにバック駐車ができるクルマは、毎回のストレスも減り、運転に自信がつくのでオススメです。

 というわけで、初心者が本当に運転しやすいクルマを選ぶ、チェックポイントをご紹介しました。すべてまとめると、ボディサイズは教習車に多いコンパクト〜ミドルクラスで、運転ポジションが適切にとれ、視点が高すぎず車体のすぐ近くの死角が小さく、アクセルを踏んだときに思いどおりに加速をしてくれて、バック駐車がまっすぐにできるクルマ、ということになります。

 いかがでしょうか、お目当てのクルマは当てはまりますか? 全部が当てはまらなくても、自分はここだけは優先したいとか、ここがいちばん心配、というポイントをチェックして、ぜひ相性のいいクルマと出会って欲しいなと思います。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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