同乗者が不快に感じるクルマの「ムダな動き」はナゼ出る? 運転下手を脱出するちょっとしたコツとは (1/2ページ)

この記事をまとめると

■クルマの運転で無駄なピッチやロールなどの荷重変動を減らすための運転姿勢を紹介

■正しい運転姿勢を取るためには、シートやステアリングの調整も肝心だ

■目線を遠くに置き、急な操作をしないことがスマートな運転への近道だ

クルマの不快な揺れはどう制御するべき?

「クルマの運転が上手い」とは、「スムース&セーフティ」であることに尽きる。

 ブレーキのたびに大きなピッチングをおこしたり、ハンドルを切るたびに過大なロールを発生させたりするようでは、運転上級者の仲間入りはできない。

 ではどうしたら無駄なピッチング、ロールなどの荷重変動を減らすことができるのか。

 まずは肩肘の力を抜いて、正しいポジションに座ること。

 最初にシートに奥深く腰かけ、尾骨付近や腰背部とシートの間に隙間ができないようにきちんと座る。シートに浅く座って、背中に隙間がある人をときどき見かけるが、あれではクルマの司令塔である自分の座標軸が定まらない。

 シートの上にへたり込むように座らずに、お尻の中の骨、左右にひとつずつある「坐骨で立つ」ようなつもりで腰かけるのが理想。背骨と頸は自然に伸びるようにして、常に地面に対し頭部が垂直であるようにキープする。

 ハンドルはチルト操作でメーターの視認性を妨げないところまで低くセットし、テレスコピックがあれば、できるだけ手前に引いておく。

 そのうえで、手首をハンドルの上端にのせ、そのまま手を伸ばしたとき、肩が背もたれから離れないところまで座面を前進させる。このとき、シートバックは立て気味にしておくのが基本だ。

 こうすることで、ドライバーの身体とクルマ(シート)の接触面が最大になり、クルマからのインフォメーションを最大限キャッチできるとともに、シートに身を委ねることでリラックスでき、視野が広がり余裕ができる。クルマのシートはリビングのソファではないので、運転に適した正しい姿勢で乗るのが一番重要だ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

愛車
日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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