ダメなところもある! しかも遅い! それでもナゼか楽しくて笑ってしまう「愛すべき」現行車4選 (2/2ページ)

輸入車のなかにもクセが強く楽しめるモデルが存在!

3)フォルクスワーゲンup!

 日本車だとパッソ&ブーンやマーチ級のコンパクトカーとなるup!は質実剛健なクルマで、実用性は申し分ないが、ASGと呼ばれるAMT(MTのクラッチとシフト操作を自動化したもの)のフィーリングにクセがあるという難がある。

 しかし、ASGは違和感を覚えた際には自分でシフトを加えれば大きな問題はなく(それなら何のための2ペダルなのかという疑問も分からなくはないが)、ASGに目をつぶると絶対的には速くないが、ドイツ車らしく硬質に回るエンジンや高速道路のスタビリティ(安定性)の高さといった「アウトバーンの国生まれ」という個性や楽しさを味わえる。

4)フィアット500ツインエア

 ツインエアというのはターボ付きの2気筒エンジンである。初期のツインエアは2気筒エンジンゆえの振動をまったく隠そうともしておらず、むしろそれが振動ではなく鼓動と呼べる個性だった。また2気筒エンジンらしいバタバタ、ビタビタというエンジン音も楽しい。

 さらにフィアット500ツインエアの2ペダルはup!同様のAMTなのだが、初期のものはMTモードにするとスピードが落ちてもシフトダウンをせず、爆発しそうな振動を出し(わざとシフトダウンしないこちらも相当悪いが)、ここまでクルマが気が利かないと、怒るを通り越して笑いが止まらなくなってしまった経験がある。

 なおツインエアエンジンは年々熟成され振動やマネージメントが良くなった反面、全体的にツインエアの個性も薄くなって感もあり、エンジンの楽しさだけなら初期モデルの方が面白い印象だ。

 もしクルマを複数持てる、趣味性の高いクルマが欲しいというなら、比較的お金の掛からないクルマも多い、こんなクルマたちを選ぶと楽しいカーライフが送れるかもしれない。


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