ボルボV90が仕様変更! 全グレードを電動化しつつ装備内容も充実させて魅力向上

任意の最高速度設定が可能なケアキーも採用

 ボルボ・カー・ジャパンは、プレミアムワゴンのV90とプレミアムクロスオーバーのV90クロスオーバーの内外装デザインと一部装備を変更。同時にパワートレインに48Vハイブリッドを導入し、全グレードにモーターを搭載して電動化を図った。

 今回、これまでラインアップしていたD4/T5/T6に代わり、48Vハイブリッドを搭載するB5/B6、プラグインハイブリッドを搭載するリチャージ・プラグインハイブリッドT8を設定した。

 B5に搭載される48Vハイブリッドは、ISGM(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター・モジュール)による、回生ブレーキで発電した電力を48Vリチウムイオンバッテリーに蓄電しエンジンの始動や電力補助を行う。スターターモーターの代わりにISGMがエンジン始動を行うため、アイドリングストップ状態から再始動する際、ノイズやバイブレーションの大幅な低減と上質な走りに貢献する。

 組み合わせるのは9割が新規開発となっている新世代パワートレインの第3世代である、2L直4ターボ。気筒休止システムなども搭載し、力強い走りと環境性能を両立させている。

 B6に搭載されるのは、B5のパワートレインをベースに電動スーパーチャージャーをプラス。300馬力/420N・mを発揮し、スポーツカー並のパフォーマンスを味わえるユニットに仕立てられている。

 V90にのみ設定される、プラグインハイブリッドの「リチャージ・プラグインハイブリッドT8」。リチャージは外部充電可能という名の通り、今後ボルボのラインアップに投入される電気自動車ならびにプラグインハイブリッド車の呼称として使われる。318馬力/400N・mを発揮する、電動スーパーチャージャー付き2L直4ターボを搭載。リヤには240N・mを発揮する電気モーターを配置している。ハイブリッドモードやモーター走行のみのピュアモード、エンジンとモーターの両方を駆使し力強い走りを楽しむパワーモードといった走行モードが用意される。なお、電気モーターのみでの走行は、42.1kmとなっている。

 内外装デザインは、現行V90が2017年に登場して以来、初めて仕様変更が行われている。フロントグリル&バンパー、リヤバンパー、アルミホイールは新デザインを採用。さらにテールランプもデザインを変更し、ウインカーはシーケンシャルタイプとしている。

 インテリアは、PM2.5センサーならびに車内自動換気機能付きのCleanZone(アドバンスト・エア・クオリティ・システム)を標準装備している。車内の微粒子を効果的に排出し、PM2.5粒子を最大で95%を車外に排出することが可能。クリーンな車内を維持でき、快適なドライブを楽しめる。さらに、ワイヤレス・スマートフォン・チャージが標準装備(リチャージ・プラグインハイブリッドT8 AWDインスクリプションは除く)となり、ワイヤレス充電対応モデルなら、手軽にチャージすることが可能となった。また、オプションのB&Wプレミアムサウンド・オーディオシステムがアップグレードされ、さらに臨場感あるサウンドが楽しめる。

 また、V90にはスポーティなR-Designも用意。B6パワートレイン搭載モデルに、グロッシーブラック仕立てのメッキ類、20インチ専用アルミホイールを装着。さらに専用スポーツシートや本革/シルクメタル・スポーツステアリングなどR-Design専用の内外装や専用スポーツサスペンションが与えられている。

 安全装備なども充実させている。新たに180km/hの最高速度制限が設けられ、さらに、180km/h以下の最高速度へ任意設定できるケアキーも導入されている。自動車での死亡事故で大きな原因のひとつである速度超過を減らすために貢献する機能&装備といえるだろう。とくにケアキーは高齢者や初心者など、運転に自信がない人には効果的ではないだろうか。

 そのほか、対向車対応機能、歩行者・サイクリスト検知機能、右折時対向車検知機能などを備えるシティ・セーフティ(衝突回避・被害軽減ブレーキシステム)をはじめ、全車速追従機能付きACC、車線維持支援機能といった各種安全装備は全車に標準装備されている。

各モデルの希望小売価格(税込み)は、下記の通り。
【V90】
B5モメンタム 714万円
B6 AWD R-Design 884万円
B6 AWD インスクリプション 884万円
【V90 リチャージ・プラグインハイブリッド】
T8 AWD インスクリプション 1014万円
【V90クロスカントリー】
B5 AWD 744万円
B5 AWD Pro 834万円
B6 AWD Pro 904万円


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