日産がユーザーの好みやライフスタイルに合わせた新しい旅行提案サービス「トラベルトリガー」の実証実験を開始

好みやライフスタイルに合わせた新しい旅行提案サービス

 日産自動車はユーザーの行動データの分析をもとに旅行提案を行う「トラベルトリガー」の実証実験を開始した。トラベルトリガーは日本全国にある魅力的な旅先のなかから、ユーザーの好みやライフスタイルを理解したうえで、ユーザーが知らない隠れた名所や最新スポットなどへ旅をしてもらい、新しい体験をしてもらうスマートフォン向けのサービスだ。

 トラベルトリガーは日産が推進する「ニッサンインテリジェントモビリティ」の柱のひとつであるコネクテッドサービスの一例として進めていく。クルマがあらゆるものとつながることでユーザーがクルマに乗る前から乗っている間、降りたあとまで魅力的なサービスの提供を目指す。

 日産では今後、ユーザーの行動履歴に基づく行き先を提案し、それによってユーザーが目的地を決めるのがあたり前の時代が訪れると考えている。そのため、一人ひとりの行動傾向や趣味嗜好を理解し、ユーザーにぴったり合う行き先の候補をスマートフォンのアプリに表示して新たな体験ができる旅行プランを提供するサービスを始めるとした。

 実証実験を行うにあたって、地図サービスや移動するだけで距離や個数に応じたマイルが貯まり、ポイントやギフトに交換できるポイ活アプリ「トリマ」を提供しているインクリメントP社と、2020年11月4日から2021年4月30日までの6カ月間協業する。トリマを利用する会員のうち、実証実験に賛同し、情報提供に同意したユーザーの行動データを分析することによって、好みに合わせた旅行先を提案していく。協業によって、旅行時のクルマを降りた後にどのような立ち寄り観光地や店舗などへ行くか、といった行動データを分析。まずはデータ取得とユーザープロファイルを作成する段階までを進め、2021年度以降に旅先提案を開始し、ユーザー評価を受けながら提案の精度を高めていく。

 実証実験ではユーザーのクルマでの移動を促進するため、日産が展開するカーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」で利用可能なクーポン500円分とトリマの1000マイルをトリマの会員にプレゼントし、距離料金が発生しないe-シェアモビの車両を活用して、自由な旅行を後押しする。

 将来的な旅行計画に加えて、旅行先での電気自動車充電時などの空き時間を利用し、発見や学びのある立ち寄り先をリアルタイムで提案するサービスへの発展も視野に入れて開発していくという。


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