ダイハツ・タントとタントカスタムの違いとは?  (1/2ページ)

新型も標準モデルとカスタムを用意

 軽自動車においてスーパーハイトワゴンというジャンルを生み出したダイハツ・タント。

 2019年にデビューした4代目もコロナ渦の中、比較的好調で、ホンダN-BOXやスズキ・スペーシアとともに軽自動車の販売台数トップの座を争っている。

 タントは初代から標準モデルと派生型のタントカスタムを用意しているが、新型も両タイプをラインアップ。

 見た目の違い以外に、両車にどんな違いがあるのだろうか。

タントとタントカスタムの違いを徹底解説

 4代目となる現行タントは、初代から3代目まで歴代モデルに設定していたタントカスタムも用意し2019年7月に発表した。

 先代のプラットフォームやパワーユニットを継続しつつも「フルモデルチェンジ」としてデビューするモデルが多い中、4代目はすべてを刷新。

 なかでも「DNGA」と呼ばれる新たなプラットフォームは全コンポーネントを全面刷新したことで、走行性能、安全性能、快適性能とクルマに求められる基本性能を大幅に向上している。

 いまやタントとタントカスタムは2本柱としてシリーズをささえるが、見た目以外は違いが少ない。

 パワートレインや安全装備は両車ともに共通だ。

 先代同様、親しみやすさを前面に押し出したタントに対して、カスタムのテーマは「大人のカスタム」と先代より上質さを重視した見た目にこだわった。

 とくに先代からの変化が大きいのがカスタムだ。

 具体的には、歴代のカスタムが備えていた押出しの強さ、簡単に言えば存在感を重視しつつも外観はずっと洗練された雰囲気を実現している。

 カスタムのバンパーの四隅に配置されたガーニッシュは前後ともに同じテーマでデザインされているが、見た目を洗練させたいとのこだわりが見受けられる箇所だ。

 標準モデルとの違いは、ヘッドランプとリヤコンビネーションランプの形状、前後バンパーに加えカスタムにはエアロパーツが装着される。

 インテリアのデザインも基本的にタント、タントカスタムともに共通だ。

 ただ、カラーマテリアルの違いで両車を差別化している。

 タントの標準モデルは、インパネとドアの上部がグレー、ドアとインパネ下部はブラック、ピラーなど上部はライトグレーの3トーンで構成。

 一方、カスタムはピラーと上部、そしてドア&インパネ下部がブラック、それ以外の中間層はグレーという配色で仕立てた。

 また、標準モデルはインパネ上部に配されたアクセントラインやエアベントのベゼルにグリーンを配色している。

 一方、カスタムのセンターエアベントはブラック、サイドエアベントはブルーと細かい箇所に違いをつけた。

 細かい違いでいうと、シート表皮も標準モデルとカスタムで異なる。

 標準モデルがすべてのグレードでシート表皮をフルファブリックにしたことに対して、カスタムは「カスタムX」と「カスタムRS」では、ファブリック+ソフトレザーとしている。

 グレードについても標準モデルとカスタムはデビュー時にそれぞれ3種類ずつ用意された。

 標準モデルは「L」、「X」、「Xターボ」。

 カスタムは「カスタムL」、「カスタムX」、「カスタムRS」となり、「Xターボ」と「カスタムRS」にはターボエンジンが搭載される。

 現在は上記グレードに加えて、標準モデルには「Xターボ“セレクション”」、「X“セレクション”」、カスタムには「RSターボ“セレクション”」、「カスタムX“セレクション”」とベースグレードとくらべ装備を充実させた新グレードが追加された。

 装備の違いでいうと、標準モデルの「X」ではオプション扱いの右側パワースライドドアが、カスタムの同グレードとなる「カスタムX」には標準装備となるのが大きな違いといえるだろう。

 また、「カスタムRS」のみに、15インチタイヤが装備されることも標準モデルとの違いだ。

 ボディカラーにも両車に違いがつけられている。

 標準モデルが9色、カスタムは8色用意されたが、標準専用色はアイスグリーンとブルーミングピンクメタリック。

 カスタム専用色は、シャイニングホワイトパールとレーザーブルークリスタルシャインの2色だ。

 またカスタムではシャイニングホワイト、レザーブルー、ファイアークォーツレッドを選ぶとルーフをブラックにカラーリングしたツートーンカラーを選ぶことが可能となる。


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