効率的にみえるけどナゼやらない? 「ガソリンスタンド」にEV用の急速充電器を併設しないワケ (2/2ページ)

長距離移動のときのSA・PAでの充電時間は苦にならない

 ただし、長距離移動する場合は、途中で急速充電をしなければならない。その点で、給油より時間がかかるのは事実だ。しかし、実際に試してみると、トイレで用を足し、地元の特産品など土産を探すなどしていると、30分はたちまち過ぎ、うっかりすると30分を超えてしまうことさえある。

【関連記事】噂のなかにはウソもある! 今夏の酷暑に起きた「電気自動車のホント」3つ

ガソリンスタンドに充電器が併設されない理由画像はこちら

 また長距離移動では、途中で適切な休憩をとることが安全運転のうえでも推奨されており、休憩の間に充電すれば済む。逆に給油の場合は、サービスエリアなどで休憩したあとに給油所に立ち寄らなければ燃料を入れられない。その分、余計な時間がとられる。

 結論として、ガソリンスタンドと充電は、必ずしも相性がよくないのだ。

 次に電気料金は、1kWhあたり30円前後であり、たとえば日産リーフの標準車40kWhのリチウムイオンバッテリーに充電した場合、単純計算で1200円にしかならない。ガソリン代は、レギュラー1リッター当たり約126.9円(11月4日現在)で、揮発油税分の48.6円を差し引いた額で30リッタータンクに満タンにしたと計算すると、約2349円になる。ざっくりとした計算だが、電気代はガソリン代の2分の1ほどにしかかからないのだ。これでは商売にならない。

ガソリンスタンドに充電器が併設されない理由画像はこちら

 EVやPHEVが普及し、日常的に電気で走るクルマが増えるということは、単に環境車が普及するだけでなく、世の中の仕組みが変わることを示している。いつまでもエンジン車の感覚で社会を見ていると、将来を見誤ってしまう恐れがある。

画像ギャラリー