「レトロ」な見た目でも安心して乗れる! 「パイクカー」5台が圧倒的にオシャレだった (2/2ページ)

今でも新車で買えるエレガントなデザインのモデルも存在!

3)日産フィガロ

 次に、オープカーが欲しいという人には、1991年に登場した2ドアコンバーチブルの日産フィガロ。ヨーロッパの街並みにも似合いそうなクラシックな雰囲気で、ペールブルーやベージュにホワイトルーフのツートーンという、優しげでおしゃれなボディカラーも印象的です。コンパクトサイズなのに、4人乗りというのも嬉しいですよね。

 インテリアはホワイトを基調として、クラシックカー風の細くて大きなハンドルや、丸いスイッチ類、ソファのようなシートがオシャレ。エンジンはやはり1リッターで3速AT、中古車価格は60万円台くらいから。ビカビカに仕上げてあって走行距離が少ないモデルだと、360万円くらいの値がついていることもあります。

4)ミツオカ・ビュート

 続いて、中古車だけでなく今でも新車で買えるパイクカーといえば、ミツオカ・ビュート。初代は1993年に登場していますが、ベースとなっているニッサン・マーチのモデルチェンジに合わせ、現行で3代目のビュートとなっています。大きな特徴となるデザインは、英国のジャガー・Mk2を彷彿とさせるエレガントでクラシカルな雰囲気。とくにフロントマスクは凝っていて、大きな縦型のメッキグリルと丸目のヘッドライトは、初代からずっと受け継がれています。

 インテリアは、7色のインパネに、赤やアイボリー、ブラウンのレザーシートでうっとりする空間。エンジンは1.2リッターでCVT、UVカットガラスやオートライトなど、現代のクルマらしい快適装備が搭載されているのも嬉しいですね。価格は現行モデルの新車で262万9000円から。中古車なら20万円台から探せます。

5)ミツオカ・リューギ

 そして最後にもう1台、ミツオカ・リューギも新車で買えるパイクカーです。トヨタ・カローラアクシオやカローラフィールダーをベースに、デザインはまるで小さなロールス・ロイス。一流ホテルや結婚式場などにも似合いそうな、とても品のある美しいデザインとなっています。

 2014年に登場し、1.5リッターエンジンにCVTと5速MTが用意されるガソリンモデルと、1.5リッターのハイブリッド+電気式無段変速機のモデルも選べます。インテリアはちょっとモダンになっていますが、木目調の加飾があったり、ベースモデルと比べると個性はプラスされています。ボディカラーも、華やかなパールホワイト、シルバーやブロンズ、ボルドーといった格の高さを感じさせるラインアップ。価格は新車で262万1300円から、中古車だと190万円台〜280万円台が相場となっています。

 というわけで、思いっきり見た目重視で選べるパイクカーたちをご紹介しましたが、心に響くモデルはありましたでしょうか? 約30年も前に登場したモデルも多いので、乗るにはそれなりにちゃんとメンテナンスをしながら、手をかけてあげることが求められると思いますが、やはり見るたびに心が踊るクルマを愛車にすると、毎日がハッピーになるものですよね。もしメンテナンスが心配という人は、新車で買えるパイクカーからはじめてみるのもオススメです。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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