誕生から30年! 永らく愛され続けるロードスターの鮮烈な魅力とは?

誕生から30年! 永らく愛され続けるロードスターの鮮烈な魅力とは?

爽快感を味わえる希少なオープン2シータースポーツカー

 日本を代表するライトウェイトオープンスポーツとして、30年以上親しまれているマツダ・ロードスター。海外のスポーツモデルにも影響を与えた人気車の魅力を紹介し、歴史を振り返っていこう。

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30年経っても褪せない魅力! 「ロードスター」とは?

 現行マツダ・ロードスターは2015年に登場。軽量ボディとダウンサイジングした直4 1.5Lエンジンを搭載する。ボディサイズは、全長3915mm×全幅1735mm×全高1235mm。ホイールベースは2310mmとなる。先代モデルとなる3代目は全長4020mm×全幅1720mm×全高1245mm、ホイールベース2330mmと、ひと回り小さくなったような印象だ。

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 車重はベースグレードの「S」が990kgと、1トンを切る軽量ボディに仕立てられている。装備が充実する最上級グレードのRSでも1040kg(i-ELOOP+istop搭載車)と、先代モデルから大幅な軽量化が実現している。ソフトトップ仕様のパワートレインは、132馬力を発生する1.5L直4エンジンを搭載。ちなみに電動メタルルーフのRFは、184馬力を発生する2L直4エンジンを搭載している。組み合わせるトランスミッションは、6速MTもしくは6速ATのどちらかを選択可能だ。

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 ロードスターのメーカー希望小売価格(税込み)は下記の通り。
S 260万1500円(6速MT)
S スペシャルパッケージ 281万8200円(6速MT)/293万3700円(6速AT)
S レザーパッケージ 316万9100円(6速MT)/328万4600円(6速AT)

ロードスターの成り立ちとは

エンジニアの情熱から生まれた初代

 初代モデルが登場したのは、1989年。70年代に安全性や排ガス規制が厳しくなり、ライトウェイトスポーツカーが減少。そんななか、80年代前半にはマツダのエンジニアたちがライトウェイトスポーツカーに対する夢が芽生えだした。「マツダには他社とは違う独自の商品が必要だ……」と。当時主流になっていたFFパワートレインをあえて流用せず、新規開発が必要となるFRを採用したスポーツカーの開発がスタートした。なぜFRかといえば、軽快で素直な運転間隔を追求するため。そして、このライトウェイトスポーツカーが目指すべき楽しさを「人馬一体」という言葉で共有。これが、今日の現行モデルまで受け継がれることになるのだ。

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 こうして、1.6L直4 NAエンジンを搭載し、安全性も十分に確保した軽量高剛性ボディが与えられたNA型が誕生した。足まわりは気持ちいい走りを可能にする4輪ダブルウイッシュボーン。これも、開発陣が当初からこだわったポイントだ。初代のNA型はアメリカをはじめ海外でも大ヒット。43万台を販売した。

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偉大な先輩からバトンを引き継いだ2代目

 世界中から愛される初代のコンセプトを受け継ぎ、1998年1月に2代目(NB型)が登場した。人馬一体コンセプトはそのままに、ロードスターの魅力を高めるため「Lots of Fun」をテーマに開発。Fun of Styling(スタイリングを眺める楽しさ)、Fun of Sports Driving(クルマを手足のように操る楽しさ)、Fun of Open Air Motoring(風を感じながら走る楽しさ)を追求。フロントミッドシップエンジンの後輪駆動、前後ダブルウイッシュボーンサスペンション、パワープラントフレームなどは初代から受け継がれた。

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 ヘッドライトはリトラクタブルから固定式に。それに合わせて流麗なボディラインが与えられた。インテリアも、T字型形状のインパネや丸形エアコン吹出口は継承し、より立体感ある雰囲気に仕立てられた。エンジンは1.8Lを搭載するが、マイナーチェンジ時には初代に設定のあった1.6Lを復活させている。その後もターボモデルや競技ベース車、クーペモデルなどさまざまな派生車種が登場し、多くのファンに愛された。開発主査を任された貴島孝雄さんは、「初代を超えるのは難しいと思ったが、変えなくてところは継承、変えるところは徹底的に磨き上げるという考えで2代目の開発に挑んだ」と当時を振り返っている。

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熟成極まる3代目

 3代目は2005年に誕生。2015年までの10年間、熟成を重ねながらファンに親しまれた。2代目のLots of Funを継承しながら、人馬一体コンセプトをさらに進化させている。エクステリアデザインも2代目の雰囲気を継承しつつ、「シンプル」「コンテンポラリー」「ファン」「フレンドリー」という4つのキーワードを掲げている。

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 インテリアは「心地よい開放感とタイト感の絶妙なバランス」をテーマに、T字型インパネやセンターバックボーンの骨格を強調するセンターコンソールなど、スポーツカーらしさを際立たせている。

 パワートレインは2Lとなり、一部グレードを除いて6速MTを採用。メタルルーフを電動で開閉可能なパワーリトラクタブルハードトップも設定した。10年の間に2度の商品改良を実施。エクステリアデザインの変更を中心に、エンジンの最高回転数アップ、シャシーのフロント側のロールセンター高を下げることで、自然なロールや操舵に対するリニアな応答性を向上させている。

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原点回帰とも言える4代目

 現行モデルとなる4代目は、スカイアクティブテクノロジーを用いてボディやシャシー、パワーユニットをいちから開発し造りあげた。デザインは現代のマツダ車に取り入れられている「魂動(こどう)SOUL of MOTION」を取り入れている。

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 エクステリアはスタイリッシュさを際立たせ、インテリアもスポーティさを取り入れつつドライバー中心の操作系などを採用している。原点回帰するような軽量ボディ、1.5Lエンジンなど操る楽しさをとことん味わえる仕様となっている。3代目に設定された電動メタルルーフは、より個性的な開閉方法に変更されてRFというグレード名でラインアップされている。RFのパワーユニットは2Lエンジンとなり、重量増を相殺する力強い走りを楽しめる。

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 現行モデルの4代目開発主査兼チーフデザイナーの中山 雅さんは、「今後はライトウェイトスポーツカーを造るのが難しい時代になっていくかもしれない。そんな時代だからこそ、今後もロードスターを造り続けたい。それがロードスターの存在意義だと信じているからです」とコメント。今後も運転を存分に楽しめるスポーツカーを生み出してくれることだろう。

毎日眺めたい! ロードスターの魅力とは?

内装の魅力

 運転中、つねに視界に入るインテリアデザインは、機能美といえるほどシンプルに構成されている。3眼メーターは、エンジン回転計をメインに配置。大きくて見やすく、スポーツドライビングには最適だ。初代からの伝統となっている丸形のエアコン吹出口も、左右に設置。伝統が受け継がれていることを感じさせてくれる演出だ。また、エアコンの各種スイッチも丸形で直感的に操作可能。ワインディングを気持ちよくドライブしていても、スッと調整できるのはありがたい。

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 スポーツカーらしいタイトなコクピットは、ドアパネルのボディ同色化と相まってスタイリッシュな雰囲気となっている。シートはグレードによって本革、レカロシートなど多彩なラインアップが用意されており、好みやライフスタイルなどに合わせてチョイスできる。シート形状もスポーティな走りを楽しめるバケット形状。スポーツカーに乗っていることを実感させてくれること間違いなしだ。

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外装の魅力

 エクステリアデザインは、歴代でもっともスポーティな装いだ。切れ長のヘッドライト、アスリートのように絞り込まれたボディライン、そしてルーフを開けた際のスタイリングなど、さすが日本を代表するライトウェイトオープンカーである。

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 カッコよく見せる要素のひとつ、ボディカラーにもこだわりが詰まっている。マツダのイメージカラーとして注目されたソウルレッドクリスタルメタリックや、マシーングレープレミアムメタリック、ポリメタルグレーメタリックをはじめとした全7色を用意。どれもロードスターのキャラクターに合った個性的な色合いとなっている。

 歴代ソフトトップを採用してきたが、先代の3代目からメタルルーフを電動で開閉可能なモデルも用意されている。4代目にも設定されている。ファストバックスタイルとなっており、個性的なルーフの開閉方法も特徴のひとつとなっている。2通りのスタイルで、オープンカーの楽しさを提案しているのが、ロードスターの魅力といえるだろう。

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ロードスターは維持費が高い?

 スポーツカーと言えば、気にするひとも多いのは維持費である。今回はおおよその目安とはなるが、各種税金や駐車場代などを計算した、年間のランニングコストについてまとめてみよう。

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 まずは車両購入。ベース車をSスペシャルパッケージ(6速MT)とした。車両価格は293万3700円、有償ボディカラーや各種オプションは今回セレクトしていない。各種税金(自動車税は執筆時点の12月分7600円)や自賠責保険料を含み、支払総額は313万7280円となる。なお、自動車税はソフトトップ仕様は1.5Lエンジンを搭載している。1496ccとなっているため、1500cc以下ということで年額は3万500円だ。

 また、各種ローンで購入する場合。今回は上記仕様を残価設定ローンのマツダスカイプランで37回払いとした際の料金を算出してみた。月間の走行距離は1000kmまで、支払いを2021年1月からスタートさせたとして、分割払い手数料1.99%を加えて月々の支払い金額は5万359円(35回分)。最終回1回前は5万342円となり、最終支払額は146万6000円となる。新車から3年間楽しんで手放す場合、181万2907円でロードスターの走りを楽しめる計算。次々に新しいモデルへ乗り換えたいひとは、残価設定ローンなども選択肢に入れるとよいだろう。

 気になる燃料代。i-ELOOP+i-stop非搭載モデルとして検証すると、SスペシャルパッケージのWLTCモードは16.8km/Lとなっている。使用する燃料は無鉛プレミアム(ハイオク)となっており、タンク容量は40L。純粋に数値だけで計算すれば、満タンで672km走行可能である。資源エネルギー庁が公表した10月26日時点のハイオクガソリン平均価格は、144.7円だった。完全に空の状態で給油することは基本的にないとは思うが、40L満タンにすると1回の給油で5788円となる。仮に月1回給油したとして、年間で6万9456円となる。

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 駐車場代は、月極の全国平均価格はおよそ8000円。12カ月分で9万6000円となる。ちなみに東京の一等地ともなれば約5万円という高価格帯に。それだけで約60万円と、かなりの出費だろう。

 そして自動車保険は、とあるインターネット保険で見積もりをしてみた。年間走行距離を9000km以下、運転者のみ適用で年齢は40歳、ゴールド免許で30歳以上補償とすると、年額8万5000円程度となる。純粋に新規加入した場合の結果なので、条件によってはもっと安くなる可能性はある。

 メンテナンス代は、車検代などもプランによっては含まれるパックdeメンテが用意されている。プランの設定期間や価格は販売会社によって異なるが、30カ月分のメンテナンス代が含まれる最安コースで約5万円となる。新車からノーマル状態で平均的に使用するのなら、パック料金で申し込んだほうが得な場合もある。使用環境に合わせて選択したい。

 車両代、車検・メンテナンス代を除いた費用を合計すると、おおよその目安として年間約28万円。車検代やオイル交換代などを含めても、約40万円程度に収まるのではないだろうか? もちろん、等級の高い自動車保険を引き継いだり駐車場代が戸建てでかからないなど、費用はもっと抑えられる可能性もあるので、ロードスターはスポーツカーとしてはかなりリーズナブルに楽しめるはず。はじめてのスポーツカーライフを楽しむモデルとしては、最適な1台である。

走る歓びを体感できる貴重な1台!

 マツダ・ロードスターは、軽快な走りを気持ちよく体感することが可能な希少モデル。ワインディングを爽快に駆け抜けられることはもちろん、その手軽さからモータースポーツへの参加車両としても人気だ。30年受け継がれる人馬一体の走りを、ぜひ体感してみてほしい。

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