クルマを見ずとも故障内容が伝わっていた! トラブルに出くわして感じた「コネクテッドサービス」驚きの実体験リポート

今のクルマは車両の様子がしっかり把握されている!

 ここ2年ほどの新型車で普及し始めた、クルマとオペレーターさんがつながるコネクテッド機能は、平時の飲食店や駐車場などの案内、エアバッグが展開するほどの事故に遭った際の自動接続や車両トラブル時のアドバイスなど、心強い機能である。しかし、前者は積極的に使いたいものだが、後者は安全装備のように「使わないのが一番」なだけに、使った経験のある人は多くないだろう。

 筆者は最近オペレーターサービスを付けた買ったばかりのマイカー(トヨタGRヤリス1.6リッターターボ4WD)で、車両トラブル時のアドバイスというコネクテッド機能を使用したので、「実際にはどういうものなのか?」を紹介していく。

 トラブルがあったのは12月上旬の某日で、首都高速への合流時に後ろから速いクルマが来ていたこともあり2速ギアで、アクセルを全開にした際のことである。エンジン回転が5000回転あたりで、突然何らかのリミッターが作動したような失速感があり、「なんだ、なんだ」と慌てた直後にメーターのディスプレイに「トラブル発生により、出力を制限しています」(正確には失念したが、そのような内容。とりあえずの走行には支障はなかった)と表示され、ほぼ同時にオペレーターサービスを付けていたため、ナビ画面に「オペレーターに連絡しますか?」と表示され、イエスを選択。

 すると、車内の発信機とマイクから電話のようにハンズフリーでオペレーターさんにつながり「どうされましたか?」

筆者「上記のような表示が出ました」

オペレーターさん「トラブル拡大の可能性もあるので、今すぐ停車できますか?」

筆者「首都高速上なのでしばらく止まれません」

オペレーターさん「承知しました。購入ディーラーから連絡を差し上げますか?」

筆者「そのようにお願いします」

 というやり取りの後、クルマを停止した際に購入ディーラーから電話があり、「エンジンを止めても問題はないと思います。心配なので早めに入庫をお願いします」ということになった。

 その後はとくに問題なく、筆者の都合もあり数日後に入庫したところ、クルマを確認する前にリミッターのようなものが作動した大まかな原因が把握されていることに驚き、「今のクルマはクルマの様子が把握されている」という話を身を持って実感した。

 なお、GRヤリスはまったくの新型車だけにトラブルに関しては「シッカリ直してもらえればOK」と思っており、トラブル時のコネクテッド機能の体験は貴重な経験だったと感じている。


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