男女でこんなにも違う! なぜか「異性」からは「評価されない」評価真っ二つなクルマ5選 (1/2ページ)

女子のカワイイも男子のカッコイイも異性には理解不能!

 女性が発する「かわいい」という言葉には無数の意味があって、男性にはまったく理解できないことが多いようですね。キラキラのかわいい、ほっこりするかわいい、ちょっとダメなところがかわいい、などなど、もうその場のノリで言っているんじゃないかと疑ってしまいますが、女性からすればちゃんとそれぞれ「かわいい」のです。

 そしてかわいいに比べるとあまり登場回数は多くないですが、「かっこいい」と女性に評されるものも、時として男性には「どのヘンが?」と首を傾げたくなるかもしれません。今回はそんな、男女でお互いに理解できない評価になりがちな、個性が炸裂しているデザインのクルマたちを紹介しながら、女性からはどう見られているのかを紐解いていきたいと思います。

1)マツダMX-30

 まず最近登場した新型車の中で、男女で賛否が分かれたのがマツダ・MX-30。「フリースタイルドア」と呼ばれる観音開きドアを採用したことで、CX-30とほぼ同じボディサイズなのにとても個性的なデザインを実現しています。

 これまで先代のCX-5登場からマツダがデザイン哲学として貫いてきた「魂動デザイン」も、MX-30では新解釈として表現されていますが、実はそれが男性にはどうもあまり好まれないようなんですね。艶っぽくてエレガントなこれまでのフロントマスクと違って、ちょっとのっぺりとした印象にも見えるのが男性には刺さらないのでしょうか。

 でもこれ、女性からはおおむね好評。これまでマツダのデザインに対して、いかにも「オレ、イケメンでしょ?」とややナルシストっぽく感じて拒否反応を示していた女性たちからは、「ピュアな感じで好き」とか「イヤミっぽくなくていい」とラブコールが。きっと、自分のことをイケメンだとわかっている二枚目俳優ではなく、お笑い芸人だけど真面目な演技をしたらカッコいいよね、という感覚と通じているような気がします。

2)三菱デリカD:5

 次は、ビッグマイナーチェンジでこのデザインに変わった時は、かなりネット上がザワついた、ミツビシ・デリカD:5。縦に大きく入った左右のフォグランプや、太いメッキバーを何本も重ねたフロントグリルに、「髭剃りみたい」なんて声も飛び交ったほどでした。

 でも実はこのデザインも、意外や女性は嫌いじゃないんです。さすがに「かわいい」とは表現しませんが、金のネックレスをしているようなギラギラ感と、タフなクロカン風ミニバンという荒々しさのミスマッチが、女性にはたまらないオーラを発しているのです。

 男性にたとえるなら、「強面だけど実は優しくて守ってくれそう」「いざという時に頼りになりそう」といった雰囲気でしょうか。ちなみに某ネットメディアに寄せられた多くのコメントによれば、同じ男性でも20〜30代の若年層からは「かっこいい」と絶賛されているんだとか。もしかして、このデリカD:5のデザインの良さがわからない人は、感性がオジサン化しているかも!?


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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