戦略的モデル2台が日本初上陸! キャデラック「XT4」と「CT5」の中身とは (2/2ページ)

スタイリッシュに磨きをかけたキャデラックらしい高級セダン

 CT5のプラットフォームには軽量化と剛性の向上を目指した「アルファアーキテクチャー」を採用。パワートレインには新設計の2.0リッター直列4気筒ターボエンジンと10速オートマチックトランスミッションを組み合わせた。内外装デザインと装備の異なるラグジュアリー系の「プラチナム」と「スポーツ」の2グレードを設定する。価格(税込み)はプラチナムが560万円、スポーツが620万円。

 エクステリアはキャデラックのコンセプトモデル「エスカーラ」にインスパイアを受け、エッジの効いたキャデラックのシグネチャースタイルをより進化させた。新しいファストバックスタイルはパワーと性能を強くアピールするデザインとなっている。また、ロングホイールベースと引き伸ばされたサイドガラスが低く伸びやかなスタイリングを印象付ける。前後四隅を引き締めるLEDバーティカルライトとメッシュグリルは一目でキャデラックとわかるスタイリッシュなデザインにまとめた。

 プラットフォームにはXT4同様、「アルファアーキテクチャー」を採用。新設計の2.0リッターターボエンジンはリッター当たり100馬力を超え、クラストップのパワーとトルク、高効率を兼ね備える。

 インテリアには視認性に優れた高解像度の10インチタッチスクリーンはスマートフォンのようにスムースに操作できる。さらにベンチレーション、シートヒーター、マッサージなどの装備に加えて、音源の制御とアクティブノイズキャンセレーション技術で実現した静粛性と心地よいサウンドによって室内空間の快適性を高めた。

 さらに車内の各部にレーダーやカメラ、超音波センサーを搭載し、安全なドライブをアシストする。エマージェンシーブレーキシステムやアダプティブクルーズコントロール、サイドブラインドゾーンアラート、リヤ歩行者検知など20以上の最新安全装備を採用。また、より快適な走行を実現するZF MVSパッシブダンパーに加え、滑りやすい路面でも安定した走りを実現するインテリジェントAWDをスポーツグレードに設定。

 ドライビングシーンに合わせて最適なドライブモード(ツアー、スポーツ、スノー/アイス、Myモード)を標準装備し、シフトスケジュールやステアリング&ブレーキフィール、前後トルク配分、排気サウンドのカスタムができる。

 そのほか、車内の空気をきれいに保つイオン発生除菌機能つきエアコンディショナーを搭載。エアイオナイザーは負に帯電した水酸化物質(O2H)を発生させ、ACダクトを介して空気中に放出することによって特定の空気中の汚染物質を削減。エアクオリティセンサーが大気汚染を感知するとインレットを閉じて車内へのエア流入を遮断させることができる。

 ボディカラーは2グレード共通でセーブルブラックを標準色として設定し、プラチナムにはクリスタルホワイトトゥリコート、ガーネットメタリック、サテンスチールメタリック、インフラレッドティントコートを有償ペイント色とした全5色、スポーツにはクリスタルホワイトトゥリコート、ウェーブメタリック、シャドーメタリック、インフラレッドティントコートの全5色を用意した。

 インテリアカラーはプラチナムにサハラベージュ/ジェットブラック(サテンスチールメタリックとインフラレッドティントコートでは受注発注色)とジェットブラックを全色に受注発注色として用意する。スポーツにウィスパーベージュ/ジェットブラック(サテンスチールメタリックとインフラレッドティントコートでは受注発注色)とジェットブラックを全色に受注発注色として設定した。

 またXT4とCT5の共通装備として、GMジャパンがゼンリンデータコムと共同開発した完全通信車載ナビ「クラウドストリーミングナビ」を標準装備し、トンネルなどGPSで即位できない環境でも自律航法が可能となる。最新の地図を常にストリーミングし、データ更新の煩わしさも解消した。

 展示会では2021年7月以降に国内導入予定の新型「エスカレード」も合わせて披露された。


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