クルマ購入の「文化」がまったく違う! 欧米では当たり前の「オーダーシステム」が日本ではマイナーなワケ (2/2ページ)

オプションに対する考え方の違い

 一方で、新車オプションという観点でも、国によってユーザーの意識が違う。理由は、ディーラーの新車販売方法の違いによるものだ。

 たとえば、アメリカの場合。ほとんどのディーラーでは、車両は在庫から「吊るしの状態」で買うのが普通だ。ディーラーは事前に、メーカーオプションを組み込んだ状態で新車を仕入れてしまうのだ。ディーラーの販売員は、在庫管理システムを調べて「お客さまのご希望の外装色ですと、これはxxx付きですがxxxがなく、こちらだとxxxが付いている代わりに……」と、まるで中古車を売るような感じで提案してくる。

 コンピュータの画面だけではく、広いストックヤード(在庫管理場所)にユーザーを連れて行き、1台1台のオプションを確認することも多く、実際、筆者はそうした買い方を何度もしてきた。その上で、ディーラーで取り付ける、いわゆるディーラーオプションについては、日本と比べて品揃えは少ない印象だ。

 アメリカ以外でも、海外市場では国や地域によって、メーカーとディーラーとの関係性や、一般的な商慣習などの影響で、新車の売り方やディーラーオプションの在り方に違いがあるのが実情である。

 一方で、日本の新車はディーラーとユーザーとの間で売買契約(または予約確認書)を交わした段階でディーラーがメーカーに発注し、その発注書に沿って最終組立て工場での、ライン装着を行うのが基本だ。

 つまり、日本ではエントリーモデルから高級車まで、欧州での高級既製服「プレタポルテ」のような業態が定着しており、一品モノ「オートクチュール」に対するメーカー側のシステムがなく、またユーザーの意識も弱いのだと思う。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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