いま新車を買うなら「本当に」付けるべき「安全装備」をレーシングドライバーが指摘! (2/2ページ)

安全装備まで充実したモデルを選びたい

 レーンキープアシスタントは実用的な完成度レベルのものが少ないので選択しなくてもいいが、エマージェンシーブレーキアシストはあったほうがいい。前方に停止車両を検知したり、壁や建物など障害物を検知し、ドライバーが気付かなくても自動的にブレーキをかけてくれる。しかし、障害物の手前で確実に止まれる装置ではない。あくまでも衝突時被害軽減ブレーキの範囲であることを忘れてはならないものだ。

 前方監視装置としてレーダーやカメラを備えているものが多いが、悪天候時や夜間など視界が悪いときはドライバーの目だけが頼りとなる。そんな場合、オートマティックハイビームに対向車や前走車を検知して自動的に減光してくれるアダプティブ機能が付加されているとありがたい。

 カメラは前方、両サイド、後方に装備されるべきで、ドライバーが任意に確認できる操作性が欲しい。現状のアラウンドビューモニターは正直役に立つとは言い難いレベル。一方、前後クロストラフィックアラートは実際役に立つ。

 フロントガラスの撥水加工などは標準で施してほしいし、サイドミラーも同様だ。雨天時の快適ドライブに貢献する。

 ここに挙げた装備が選択可能あるいは標準で備えるモデルは、じつはまだ数少ない。価格面とのバランスを考慮するとマツダCX-5の上級グレードがじつはもっとも理想に近い。というわけで、レーシングドライバー/モータージャーナリストの筆者は、またしてもマツダCX-5を買うのである。


中谷明彦 NAKAYA AKIHIKO

レーシングドライバー/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

中谷明彦
愛車
マツダCX-5 AWD
趣味
海外巡り
好きな有名人
クリント・イーストウッド、ニキ・ラウダ

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