教習所で教わる「キープレフト」に潜むリスク! そもそもの根拠から考える (2/2ページ)

事故のリスクが高まるため意識しすぎない方が良い

3)対向車の死角に入りやすい・視界が狭い

 左側に寄って走っていると、対向車からの死角に入りやすい。対向車が右折を待っている場合など、前走車の陰に隠れることで見落とされ、ヒヤッとするようなことにもなりやすい。

 また前走車がいる場合、自分も前方の視野がかなり狭めなれることになる。

4)追突したときあるいはオカマを掘られたときに負傷しやすい

 もし自分が追突事故を起こしてしまった場合、「キープレフト」で走っていたとすると、運転席は確実に前走車の後部に直撃する。これがもしセンターラインよりに走っていたとしたら、ややオフセットクラッシュ気味になり、運転席の足もとが前走車に直撃することを避けられる可能性がある。これはオカマを掘られた拍子で前のクルマにぶつかるときも同様だ。

「キープレフト」にメリットがあるとすれば、バイクや自転車の左からのすり抜けを防ぎ、巻き込み事故を防止するぐらいだが、渋滞時などはバイクや自転車をブロックしているようで、むしろ邪魔な存在になることも……。

 そういう意味で「キープレフト」にはあまり合理的な理由はなく、通常は車線内の真ん中付近を走るのが、理にかなっているといえるだろう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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