JPNタクシーに暗雲? いま中古の「クラウンタクシー」相場が上がりつつあるワケ (1/2ページ)

コロナによって走行距離が伸びず地方に出回っていない

 日産がNV200タクシーの生産を終了し、いよいよタクシー専用車ともいえるモデルはトヨタのJPNタクシー1台になった(ライトバン仕様もあり)。そのJPNタクシーもデビューから2021年は4年目を迎えるので、デビュー直後に導入した車両は代替え(入れかえ)の時期を迎えるのだが、新型コロナウイルス感染拡大となると、多くのタクシー事業者では需要が減っているとして、稼働台数を押さえており休車になるタクシーも目立っている。

 ある地域のタクシー運転士によると、「月に1万5000kmほど走行距離が減った」と語ってくれた。何もなければ、都内で4年ほど使えばだいたい40万kmオーバーぐらいが平均的な走行距離になるようだが、現状ではそこまで走行距離は伸びていないようだ。そうなると、車両の代替え時期をずらして、しばらくは現有車を使い続ける事業者が多くなるのではないかとの話もある。

 もともとJPNタクシーは新車での車両価格が高く、地方都市では東京などの大都市で使用した中古車で本格的な普及を広めようという話があった。

 このようななかで注目されているのがトヨタ・クラウンコンフォート(含むクラウンセダン)の中古車。もともと、JPNタクシーの導入に消極的であった事業者の間や、クラウンコンフォートすら新車で代替えする余裕のなかった事業者の間では、中古のクラウンコンフォートの人気は高かったのだが、ここへきて日産Y31セドリックタクシーからNV200タクシーへ代替えしていた事業者の代替え車両としてのニーズも増えてきているようで、さらに人気が高まっているようである。ある事情通によると、とりあえず良質なクラウンコンフォートの中古車をストックしている事業者もいるとの話をしてくれた。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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