大人気「ゆえに」ヤリスクロスを勧められない! カローラクロス導入予定で悩むディーラーの現場 (2/2ページ)

ヤリスクロス最大のライバルはカローラクロスか

 ライズが大ヒットしたのは記憶に新しいが、まだヤリスクロスが発売されていなかったころは、「ハイブリッドがあればね」とライズの購入に躊躇するひとが目立ったそうだ。そして、ハイブリッドをラインアップするヤリスクロスが発売になると、躊躇していた多くの人がヤリス クロスを購入したそうだ。そのなかには、「RAV4ではちょっと大きすぎる」として選んだひとがいるとのこと。そうなると大きさでは「ヤリスクロス以上、RAV4以下」となれば、こっちもいいじゃないかとカローラクロスへ流れるケースが目立つ可能性が高いのである。

「何がなんでもヤリスクロス」というお客なら別だが、すでに海外では販売しているために、どんなクルマかがわかるカローラクロスの発売予定は、今後のヤリスクロスの商談相手次第では、その存在や詳細な情報がなくとも近々デビューするかもしれないということは説明しなくてはならないだろう。

 それでもすぐにヤリスクロスが納車になればいいが、納車を待っている間にカローラクロスが国内デビューを果たす可能性は高い。そうなると「なんで教えてくれなかったんだ」と、ヤリスクロス購入客とトラブルになる可能性を販売現場では警戒しているのである。

 情報が正しければ、7月以降トヨタは立て続けに新型車を投入してくることになる。8月の閑散期や、9月の事業年度締め上半期末決算セールなどでは、新型車の存在は人寄せパンダ効果もあるので大歓迎。ヤリスクロスとカローラクロスの件も、他メーカー系ディーラーから見れば、うれしい悲鳴にしか見えないかもしれない。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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