「私は飛ばさない派」でも体験すると「危険」が避けられる! クルマの「限界」を試せる場所とその中身

サーキットと併設されている施設でレッスン感覚で学べる

 クルマやタイヤには物理的な限界というのがある。その限界を超えてしまったら、クルマはどういう挙動を起こすのか。

 たとえば、ABSが効いたら? アンダーステアが出たら? テールが流れたら? スピンしたら? こうしたことは経験しておくのとしていないとではもしものときに大きな差があるので、できれば安全な場所でタイヤのグリップ力を使い切ったあと、愛車がどう動くか知っておくとベストだ。そうした貴重な体験ができる施設を、ここで紹介しておこう。

・Honda 交通教育センター

 ホンダはツインリンクもてぎのアクティブセーフティトレーニングパーク(ASTP)や鈴鹿サーキットの交通教育センターをはじめ、全国7カ所に交通教育センターを設けている。そこでは個人向けのドライビングスクールも開校していて、中級以上のプログラムでは、ABSを効かせた急ブレーキ時の危険回避を体験やスラローム、すべりやすい路面でのスキッドコントロールなどを学ぶことができる。

 とくにもてぎのASTPは施設が充実していて、初心者向けのリスク体験などのメニューもある。車両は愛車持ち込みのほか、現地でレンタルも可能。受講費もかなり手ごろ(初級・中級で、1万6000円/回)なので、初心者からベテランまで、レベルに合わせたコースを一度受講してみるといいだろう。

・トヨタ交通安全センター モビリタ

 モビリタは富士スピードウェイの一角にあり、国内最大級の10万平方メートルのフラットコース、35度バンクや低ミュー路(雪道)をもつ専用コースなどを使って、クルマの限界を体感してもらう安全運転実技講習施設。高速フルブレーキングや旋回ブレーキ、低ミュー路(雪道)走行でのスリップ・スピンの体験・VSC効果の体験、スライドコントロールなど、受講者のレベルに応じて各種トレーニングを受けることができる。受講料は1万4300円~。

・その他

 そのほかにも、ジムカーナ場などを会場に、プロドライバーが主催するドライビングスクールもいくつかあり、なかには散水車を使って路面を濡らし、滑りやすい環境を作ってレッスンするメニューもあるので、これらもチェックしたいところ。

 あとは長野県の女神湖のように、冬季限定で凍った湖の上での走行体験できるイベントもある。こうしたイベントは楽しみながらスキルアップできるので、積極的に参加してみるといいだろう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)
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