バカッ速の超絶性能! なのに一部マニアにしかウケず「消えた」激辛ハッチバック3台 (2/2ページ)

「じゃじゃ馬」と評価されてしまったモデルも存在

2)マツダ・マツダスピードアクセラ

 いまではMAZDA3と名前を変えたアクセラは、ファミリアから続くマツダのハッチバック&セダンの系譜を継ぐモデルとして2003年にデビューした。そのデビューから3年後の2006年に追加されたマツダスピードアクセラは、アクセラハッチバックをベースに2.3リッターの直4ターボエンジンを搭載したホットモデルだった。

 このエンジンは先に登場したマツダスピードアテンザにも搭載されていたのだが、アテンザが4WDだったのに対し、アクセラは2WD(FF)のままであり、アテンザよりもややパワーは落とされていたものの、シャシー性能よりもエンジン性能が勝ったじゃじゃ馬という評価が強かった。

 結局2代目アクセラにも継続して設定されたマツダスピードアクセラではあったが、爆発的ヒット車種となることは叶わず、3代目にフルモデルチェンジするタイミングで消滅してしまっている。

3)日産パルサーVZ-R N1

 90年代を代表するホットハッチと言えば、真っ先に名前が挙がるであろう車種がホンダ初代シビックタイプRだろう。1.6リッターながら185馬力という高出力を叩き出し、そのままサーキットに持ち込めるほど締め上げられた足回りと軽量化がなされたボディを持ち合わせていたモデルである。

 しかし、そんなシビックタイプRに真っ向勝負を挑んだのが日産パルサーだったのだ。もともとホットモデルとして1.6リッターで175馬力を発生するVZ-Rというグレードがラインアップされていたのだが、それをベースにさらにチューニングを進めたVZ-R N1というモデルをリリースしたのだ。

 このモデルは、排気量は1.6リッターのままエンジン内部に手を加えることによって、200馬力まで出力をアップさせたもので、シビックタイプRを上まわる最高出力を実現。当然ターボなどの過給機は備わらないメカチューンだった。

 ただ、N1という名前が示すとおり、N1レースに出場するためのベースという側面が強く、足まわりなどはシビックタイプRまでには至っていなかった点と、台数限定だった点でシビックタイプRに隠れた存在となってしまったのだ。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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