バイクが売れる時代が到来! コロナ禍の不景気がもたらす「新車販売」の変化 (1/2ページ)

2020年の新車販売はリーマンショック時より少なかった

 2020年度、日本のGDP(国民総生産)の伸び率は前年度比でマイナス4.6%。リーマンショック時のマイナス3.6%を超えてしまったことが内閣府から発表された。

 たしかにコロナ禍における自粛ムードは多くのビジネス機会を消失させてしまった。一部には巣籠もり需要を享受した業界もあったが、多くの家庭における経済状況は厳しく、生きていくだけで精一杯といった状況だった。GDPが過去最高レベルに落ち込むのも致し方ない。

 実際、日本の基幹産業である自動車業界も冷え込んだ。

 2020年の販売台数は登録車が288万527台、軽自動車が171万8088台の合計459万8615台と昭和のレベルにまで大きく落ち込んでいる。

 リーマンショックの影響を大きく受けた2009年でも新車販売台数は460万9256台だった。わずかな差ではあるが、新車販売の数字からもコロナ禍が、リーマンショック超えの不況を呼んでしまったことはしみじみ感じられる。

 ちなみに、日本における新車販売のピークは1990年で、登録車597万5089台、軽自動車180万2576台、合計777万7665台であった。この台数から計算すると軽自動車比率は約23%程度と驚くほど低い(2020年は約37%)。

 1990年といえば、ホンダからNSXが登場した年であり、三菱の初代ディアマンテが3ナンバーブームを起こしていたタイミングだ。バブル期には多くのドライバーが3ナンバー車を選んでいたのだ。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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