クルマ移動が可能かどうかで「子育て」の「ラクさ」は激変! ドライブを「嫌がらない」子どもに育てる方法5つ (2/2ページ)

クルマのなかで楽しめるゲームも!

3)車内でゲームをする

 3つ目は、もし兄弟がいる場合に楽しみながらできるのが、車内でゲームをすることです。ゲームといっても、スマホなどのゲームではなく、とてもアナログなゲームです。たとえば幼稚園児くらいからできる「しりとり」や「なぞなぞ」。お題を決めて、「目的地までにたくさん見つけようゲーム」は、歩道の自動販売機、すれ違う赤いクルマ、信号など、みんなで見つけて数えます。毎回お題を変えてチャレンジすると盛り上がります。

 100円ショップに売っているビンゴカードを用意しておくと、車内ビンゴゲームもできますね。1人1枚のビンゴカードを持ち、運転手が1つずつ数字を言っていくのです。早くビンゴした人からオヤツを選べる、といった特典を決めておくとかなり盛り上がります。こうすると、クルマに乗るたびに「今日はなんのゲームする?」と子供のほうから乗り気になってきて、自然とクルマを嫌がらないようになるでしょう。

4)クルマが活躍する映画やアニメを見せる

 4つ目は、大人の多くが体験してきたことでもありますが、クルマが活躍する映画やアニメなどを見せること。40代以上の人なら『ナイトライダー』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『西部警察』、『よろしくメカドック』、『サーキットの狼』といった映画やドラマ、アニメや漫画に出てくるクルマに魅せられ、クルマ好きになった人も多いですよね。30代前後なら『頭文字D』、20代なら『Capeta』などでしょうか。

 それと同じように、現在高校生くらいの子供が幼い頃には、ディズニー映画の『カーズ』が大人気となり、クルマに親しみを覚えるなどの影響を与えました。『カーズ』は今の子供たちが見ても心に響くものがあるはずですし、『TAXI』や『ミニミニ大作戦』など迫力満点のカーアクションもインパクトがありそうです。あまりストーリーがダークなものは子供向けとは言えませんが、パパ・ママが観て感動したり、「クルマってかっこいいな」と思ったりしたものを振り返って、子供と一緒に観てみてはいかがでしょうか。

5)クルマを大事にすること

 5つ目は、これもすべての基本ではありますが、「クルマを大事にすること」です。家族を乗せて走ってくれる愛車を、いたわって大切にする気持ちというのは、自然と子供にも伝わります。ボディが汚れていたら、休日には自分の手で洗車したり、タイヤのチェックをしたり、車内のゴミを捨てて定期的に掃除機をかけるなど。子供は、クルマ全体を泡にできる洗車を喜ぶことが多いので、一緒にやってもいいですね。

 その際、無理強いはしない。面倒くさそうな素振りは見せない。丁寧にやる。ピカピカになったら、子供に「手伝ってくれてありがとう」と感謝し、「これでまたみんなを乗せて元気に走ってくれるね」と愛車にもねぎらいの言葉をかけてあげたりすると、「クルマは家族の一員なんだ」という気持ちがさらに伝わり、クルマでお出かけを嫌がらないようになるのではないかと思います。

 ということで、基本的なことからちょっとしたアクティビティまで、5つの方法をご紹介しました。どれも、やったからといって明日からすぐに子供が嫌がらないようになる、というものではありませんので、気長に試してみることが大切です。また、運転時に「急のつく操作をしない」、「車内の温度などを快適に保つ」、「トイレを我慢させたりイヤな思い出を作らない」といったことも同時に心がけてみてくださいね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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