乗用車の10倍「100万km」も余裕! 商用車のエンジンが「壊れにくい」ワケ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■乗用車に比べて商用車のエンジンが長持ちする理由について述べている

■とくに大型商用車のディーゼルエンジンは耐久性を重視して作られている

■日々のシッカリとしたメンテナンスも長寿命な理由

点検整備やメンテナンスを徹底的に行なっている!

 乗り方やメンテナンスによって異なるが、乗用車のエンジンは品質が上がったといっても、10万kmから20万kmぐらいが寿命だろう。一方の商用車の場合、4トンあたりの小型トラックでは乗用車と同じぐらいなものの、大型ともなると100万kmぐらいはもつし、実際に使われている。

 どうしてそれほどの差が出るのだろうか。まずは当然、頑丈に作られているというのはある。そもそもディーゼルは振動が大きいので頑丈に作らないといけないし、大排気量ともなるとトルクも太いため、それを受け止めるためにエンジンブロックなどはさらに肉厚にしたり、補強を入れたりして作られている。

 もちろん使用時の徹底的に管理されたメンテナンスも効果を発揮している。乗用車の場合、たとえばオイル交換するのは「最近、あまり替えていないからそろそろ替えるか」だったりするが、商用車の場合はあくまでも仕事の道具であり、不意のトラブルや想定外の買い替えはコストに直結する重要な問題。納品に差し支えることもあったり、運賃が削られている昨今ではなおさらだ。

 日々の運行前点検はもちろん、1カ月ごとの点検整備(グリースアップなど)やメンテナンスなど事細かく決められていて、それに従って管理している。しかも、メンテしやすいのが大型用のエンジンの特徴で、サイズが大きいものの、搭載形状や構造はシンブル。それゆえ壊れにくさにつながっていたりする。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
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