そこまではチェックできなかったと後悔! 新車購入後に訪れがちな「悲劇」9つ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■新車購入後に後悔しがちなポイントを紹介

■後悔しないために実際に見て触れてみることが重要

■不要なものは安易に装着しない

結構な確率で遭遇する新車を買うと起きる悲劇とは

「恋は盲目」とよく言いますが、まだあまり情報が出回っていない新車にひと目惚れして「欲しい!」と思ったときというのは、すでに盲目状態であることが多いものです。どうにかして手に入れる方向へ自分を鼓舞するかのように、「いい情報」しか目に入らなくなっているのかもしれませんね。もちろん、大恋愛の末に購入したクルマなら、多少のダメなところも可愛いと思えることも多いのですが、なかには「なんでもっとちゃんとチェックしなかったんだろう」と後悔するところもあるものです。

 そこで今回は、新車購入後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しがちなポイントを挙げてみたいと思います。

1)ボディーカラーが想像と違う

ひとつ目は、まだ街中を走る姿が見られないような、登場したての新型車を先行予約などで購入した場合に多い、「ボディカラーが思っていた色と違う」という点です。実車で色を確認する機会がないまま、カタログやネット上の写真だけで選んだり、販売店で実際に見ていたとしても、店舗の蛍光灯の下で見る色と、購入後に自然光の下で見る色とは多少の違いがあるものです。

思ったより暗かった、派手だった、赤みが強かった、メタリックが強ぎた、といった微妙なところですが、もし実車で確認する機会があるならば、遠くからと近くから、自然光の下、夜間。この4パターンで色味を確認しておくと、大きな失敗はないと思います。

2)シートアレンジが意外と不便

ふたつ目は、ミニバンにありがちな後悔ですが、「シートアレンジの操作がやりにくい」という点です。最近はそれほど複雑な操作のシートアレンジを持つクルマは減りましたが、それでもとくに輸入車などで、シートが重すぎて女性ひとりではアレンジが難しいようなクルマもまだ存在します。

せっかくあれもこれも使えると思って購入しても、結局は前後スライドくらいしか使っていない、という話はよくあること。また、後席を倒したらラゲッジがフラットになると思っていたら、段差ができてしまうということや、リクライニングができると聞いたのに、ほとんど角度が変わらない、という場合もありますので、購入前に試してみるといいですね。

3)バックドアが開け閉めしづらい

3つ目は、「バックドアが開け閉めしにくい」という点です。販売店で展示してある時には、スペースの関係などで実際に開け閉めを試すことができない場合もありますね。グリップが掴みにくい、ボタンが押しにくい、重くて重労働といった操作系から、大きすぎて予想以上にスペースを取るため、自宅駐車場で開け閉めできなかったというケースもあるようです。

また雨の日に、バックドアを閉めたら雨水がザーッと手の上に流れてきて、ずぶ濡れになったということもあります。必ず、購入前に実際に開け閉めを試してみましょう。

4)サイドバイザーの悲劇

4つ目は、良かれと思ってつけたオプション装備が仇になった例で多いのが、「サイドバイザー」です。雨の日でも少しだけ窓を開けて走行できるなど、換気をこまめにしたいこのご時世でも便利なサイドバイザー。最近は自動車メーカーの厳しいテストをしっかりクリアした、優秀な製品もたくさん登場していますが、稀にまだ粗悪品があり、購入後に高速道路を走行したら不快な風きり音がして、その原因がサイドバイザーだったということや、燃費悪化の原因になっていた、という場合もあります。

もし、つけてもつけなくてもどっちでもいい場合や、新車購入特典などでついてくると言われた場合には、ひとまずセールススタッフに性能について聞いてみたり、口コミなどで実際につけた人の情報をチェックしてみるようにしましょう。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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