買っても「乗れない」新型ヴェゼル! 深刻な「納期遅延」で1年待ちグレードも (1/2ページ)

この記事をまとめると

■ホンダ・ヴェゼルのPLayグレードは発売直後で納期が1年

■人気となるグレードをホンダが見誤った可能性がある

■世界的な半導体不足も影響していると見られる

月間販売目標5000台に対して3.2万台を受注しているが……

 4月23日の発売から1カ月経過した時点で、累計受注台数が3.2万台となった新型ヴェゼル。そのヴェゼルの納期遅延が止まらない。ことは単に”売れている”というだけではないので厄介になっているといえよう。

 某所のホンダカーズ店(ホンダ系新車販売ディーラー)で聞いたところでは、いままでもたびたび長期の納期遅延となっている情報が飛び交っている最上級グレードのPLaYであるが、すでに納期は1年待ちとなっているとのこと。

 つまり、いま注文を入れても納車は2022年6月ごろになるというのである。ヴェゼル内のグレード別生産比率ではZがもっとも多くなっており、PLaYの生産割合がそもそも少ないなかで、想定以上のオーダーが入ったことがまずPLayの納期遅延の理由として挙げられている。

 新型コロナ感染拡大がなかなか収束へ向かわないなか、行動自粛要請により富裕層だけでなく、中間所得層の間でも貯蓄が増える傾向があり、新車購入が注目され、そのなかでも購入車種自体のアップグレードや、同じクルマでもひとつ上のグレードを選ぶなどの、”プチ贅沢”志向となっているのを読み切れなかった結果ともいわれている。

 ただ、単にオーダーが想像以上に多いというだけではなく、グラスルーフ関連で生産遅延が発生しているとの情報も入っている。さらに半導体不足問題も絡んできてPLaYで納車まで1年ということになっているようである。PLaY以外も発売直前は2~3カ月といわれていた納期が半年ほどに延びている。半導体問題なども影響していることを考慮すると、単に人気が高いだけで、発売直前より納期がさらに遅延傾向になっているともいいきれない状況ともいえよう。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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