実車以上の「ドはまり」に要注意! クルマ好きが「コロナ禍」でもできる「インドア」趣味5つ (2/2ページ)

バーチャルでイベントを楽しむこともできる!

3)eモータースポーツ

 3つ目は、グランツーリスモで家に居ながらにしてドライビングの腕を磨き、個人でタイムアタックを楽しんだり、一歩進んで世界選手権まで開催されている「eモータースポーツ」のレースに参戦することです。以前からグランツーリスモは、身近なクルマから憧れのスーパーカーまで、本物さながらの動きや音が再現されているのはもちろん、世界中のサーキットや公道も本物みたいだというということで、クルマ好き・走り好きな人たちから支持されてきたゲームですが、今やそのレベルはバーチャルの域を超えてきています。

 5月〜6月には、FIA(国際自動車連盟)とIOC(国際オリンピック委員会)が協業し、世界で初めての「オリンピック・バーチャルリシーズモータースポーツイベント」が開催され、一足先に「オリンピック・バーチャルシリーズ」まで開催されたのです。年齢、性別、身体能力に関係なく、誰もがオリンピックを目指せるんだから、すごいですよね。もちろん、ゲームだからといって、その道は簡単ではないですが、今日から特訓すればいつかは……と夢が広がるクルマ趣味だと思います。

4)バーチャルモーターショー

 続いて4つ目は、コロナ禍で一気に多くなった「バーチャルモーターショー」を巡ること。これも立派なクルマ趣味と言えるようになりました。東京モーターショーだけでなく、ジュネーブショーやパリサロンなど、欧米のモーターショーも軒並み中止となり、自動車メーカーはその代わりとして、せめてバーチャルの世界でニューモデルやコンセプトカーを楽しんでもらおうと、趣向を凝らしたバーチャルモーターショー会場を提供しているんです。

 たとえばフォルクスワーゲンの会場では、現実世界と同じようにブースの中を散策して、クルマをいろんな方向から眺めることができ、しかもデジタルだけの体験としてそのクルマのボディカラーやホイールを交換することも可能となっていました。プレゼンテーションなどもオンラインで見ることができたりするので、より深く情報を得やすくなったように感じる部分もあります。好きな時間に楽しめるのもいいですよね。

5)イラストを描く

 ラストの5つ目は、紙と鉛筆さえあればできるクルマ趣味として、イラストを描くことです。そう聞くと、「子供の遊びでしょ」と思うかもしれませんが、そういう人こそぜひやってみてください。クルマって、本気で描こうとするとかなり難しいのです。サイズ感が前と後ろでおかしなことになってしまったり、タイヤが歪んでしまったり、ルーフラインがちょっとズレただけでも、別のクルマに見えてしまったり。

 色をつける場合には、ボディカラーを再現するのもけっこう難しいので、とても挑戦しがいがあるのがクルマのイラストです。最初はネットで描きたいクルマの画像を探して、写生をするように描いてみるのもいいですね。iPadなどのデジタル作画を使う人は、Adobeなどがクルマの描き方のチュートリアルなどを公開していますので、参考にすると上達が早いのではないでしょうか。上手になったら、家族や友人の愛車を描いてあげると喜ばれそうです。

 ということで、家に居ながらにしてすぐにでも始められて、夢中になれそうなクルマ趣味をご紹介しました。必要なものはすべて、ネットで買って家に届く時代。一歩も外に出なくても楽しめるので、ぜひトライしてみてくださいね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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