昔のほうが新車購入でカタログが重要だった! グレード&オプション選びで「ワクワク」が減ったワケ (2/2ページ)

グレード選びには昔ほどワクワクしなくなった

 その後、1988年に6代目カローラ SEリミテッドが我が家のマイカーとなった。この時父親は、スプリンターすら比較検討せずにカローラに決めている(最初にカローラ店に行ったら、値引きがすごかったこともある)。当時のカローラには、カローラ史上初めてパワーウインドウが標準装備になるなど、最上級のSEリミテッドに対し、パワーウインドウから手動式になるなど、少し装備内容を落としたSEというものもあったが、すでに大学生で運転免許も持っていた筆者の強いプッシュもあり、SEリミテッドで商談を進めた。

 パワーウインドウや電動格納式ドアミラーなどが標準装備される一方で、エアコンやオーディオはオプション扱いとなっていた。下取り車の4代目カローラはAMラジオだけだったので、SEリミテッドは電子チューナー式AM/FMラジオが標準装備だったが、カセットデッキはオプションだったので、是非欲しかった。ただ、予算的な都合があったようで、父親いわく「カセットデッキをつけたいなら、エアコンはオート式ではなくマニュアル式にするがいいか」との交換条件を提示してきたが、当時のオートエアコンはまだまだ“眉唾”ものだったので、その条件をのむことにした。

 まだまだオプションがエアコンなどいまでは当たり前に標準装備されているものまで選択しなければならず、グレード間での装備格差がはっきりしていたころの話であるが、「次はこれが欲しいなあ」とワクワクしながらカタログを見ていたのをいまも覚えている。

 最近はグレード間格差もあまりなく、標準装備品も多いので昔ほどはグレード選びなどでワクワクすることは少なくなった。ワイドバリエーションであっても、消去法で検討していくと、おのずと選択グレードが限られるといったモデルも目立つのは、少々寂しさを感じてしまう。

 現行型カロータセダンに乗っている筆者だが、すでにマイナーチェンジモデルの購入を意識するようになっている。マイナーチェンジで是非採用して欲しい装備としては、リヤコンビランプのフルLED化、シーケンシャルウインカー(内側から外側へ流れるウインカー)、デイライトあたりがあり、マイナーチェンジでオプションでもいいので採用してもらえば選びたいなあと考えている。あとはできるならば、ベージュとはいわないまでも明るい色調の内装色も是非設定してくれないかなあとも勝手に熱望している。

 とはいうものの、現行カローラシリーズの販売実績をみれば、苦戦しているとは思えない良好なものとなっているので、大掛かりなマイナーチェンジは行なわれないだろうから、あまり期待はできないものと考えている。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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