トヨタはオリンピックを「利用せず」! パートナー企業なのにディーラーが「らしさ」ゼロなワケ (1/2ページ)

もしもコロナ禍でなかったらトヨタはどうしていたのか……

 8月2日に自販連(日本自動車販売協会連合会)、全軽自協(全国軽自動車協会連合会)それぞれから登録車、軽四輪車の2021年7月単月の新車販売台数が発表となった。登録乗用車の販売台数は21万2707台(前年比102.5%)、軽四輪乗用車の販売台数は(速報値)9万6756台(前年比78.5%)となった。登録乗用車と軽四輪乗用車を合算した数値をコロナ禍前となる2019年7月と比較すると約81%となった。2021年7月単月において登録乗用車は前年比で100%超えはしたものの、軽四輪乗用車は前年を割り込んでいる。

 新車販売市場は相変わらず活況を呈しているのだが、半導体の供給不足が影響しているものと考えられる。登録車では販売トップのトヨタはカーナビなどの周辺機器については半導体不足の影響を受けているものの、車両自体については大きな影響を受けていない。

 軽自動車では、ダイハツと販売台数競争を日夜展開しているスズキをはじめ、車両供給も含めて影響が顕在化していることがあるようだ。ここのところは軽自動車総販売台数ではダイハツがトップなのだが、軽四輪乗用車ではスズキがトップとなっていたが、2021年6月からはダイハツに軽四輪乗用車販売でも抜かれるようになっており、スズキのほうがより半導体不足の影響が大きいようだ。

 ところで、今年の7月は23日から東京2020(東京オリンピック&パラリンピック)が開会した(閉会は8月8日)。オリンピックの影響は新車販売活動に出ているのかと考え、ディーラーに聞いてみると「とくに何か特別影響があったわけでもなく、いつも通りです」とのこと。テレビ放送はいつにも増して連日オリンピック一色だが、コロナ禍でしかも感染者が爆発的に増えているなかでは、オリンピックに対してそこまで世の中には高揚感は流れていないようだ。ちなみに訪れたディーラーのショールームにある点検・整備を待っているコーナーのテレビはオリンピック中継が流れていた(地上波だとほとんどオリンピック中継ばかりしかやっていないから仕方ない?)。


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