渋滞のほうがむしろラク! イライラ無縁のハイテク&なごませクルマ5選 (1/2ページ)

イライラする渋滞をあえて楽しむという発想

 コロナ禍で迎えた2回目の夏ですが、今年はワクチン接種も始まり、感染対策が板についてきたこともあって、コロナに気をつけながらも一度しかない今年の夏を楽しみたい、という人が多いように感じます。高速道路は各所で渋滞が激しくなっていますので、渋滞でイライラしてしまう人は要注意。渋滞予報をチェックしたり、深夜に移動したりと、対策が必要です。でも、そんな渋滞嫌いな人にご紹介したいのが、最近続々と登場している、渋滞さえも楽しみになってしまうようなクルマたち。どんなクルマがあるのか、さっそく見ていきましょう。

1)ホンダ・レジェンド

 まずは、世界に先駆けて「自動運転レベル3」の型式認定を取得した「Honda SENSING ELITE」を搭載したホンダ・レジェンド。高速道路では自動運転レベル2にあたる追従走行ができ、もちろん渋滞でもハンドル操作・アクセル・ブレーキ操作をアシストしてくれますが、すごいのは50km/h以下で作動する渋滞運転機能「トラフィックジャムパイロット」です。

 なんと、条件が揃ってOKの状態になると、ハンドルから手も足も離した上に、目線までそっぽを向いても安全に走ってくれるのです。大型ディスプレイでDVDを流し、それを鑑賞しても大丈夫。自動運転レベル2では、手を離す「ハンズオフ」は可能でも、視線だけはしっかりと前を向いている必要があったのですが、ついにレベル3では目線まで自由になる「アイズオフ」が実現しています。

 まだメーカーとしては、いつでも運転に戻れる状態をキープすることを推奨しているので、アイズオフ可能だからといってスマホをいじったり眠ったりすることはできないのですが、渋滞中に運転から開放されて、家族と一緒にDVDが観られる! まわりの景色が楽しめる! これがどんなにホッとさせてくれることか、その差は歴然です。レジェンドなら、どんな大渋滞でも大歓迎という気分になりそうです。

2)日産スカイライン

 2台目は、ナビ連動ルート走行と同一車線内でのハンズオフ機能を同時採用した「プロパイロット2.0」が搭載された、ニッサン・スカイライン。

 3.5リッターV6ツインターボエンジンと高性能モーター+リチウムイオンバッテリーのハイブリッドは、普通に運転している分にはとても気持ちよく、スポーティな走りも楽しめるものですが、やっぱり長距離ドライブや渋滞となってくると、疲れてしまうものですよね。

 そんな時にスカイラインなら、ナビで目的地を設定しておくと、高速道路での分岐や追い越しなども含めて、支援機能がサポート。高速道路の出口までスムースに走行できるようになっています。そして条件をクリアした区間では、ステアリングから手を離すハンズオフ走行も可能。渋滞でも両手をラクにしていられるのはありがたいですよね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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