渋滞のほうがむしろラク! イライラ無縁のハイテク&なごませクルマ5選 (2/2ページ)

最先端のEVは中身も最先端だった!

3)スバル・レヴォーグ

 3台目は、渋滞時の負荷を大幅に軽減する「渋滞時ハンズオフアシスト」を含む先進の運転支援機能を実現した「アイサイトX」が搭載された、スバル・レヴォーグ。

 全車速で追従走行でき、ナビと連動して料金所やカーブなどを考慮して速度を抑えたりしてくれるのはもちろん、約50km/hまでの間で一定の条件を満たすと、ステアリングから手を離すことが可能になります。システムが作動して手から力を抜くと、どれほど運転中に肩や腕に負荷がかかっていたかがよくわかり、リラックスできていることを実感します。

 さらにアイサイトXには、「ドライバー異常時対応システム」も備わっていて、万が一ドライバーが気を失うなどして運転が継続できない状態だとシステムが判断した場合には、周囲に知らせながら安全な場所に停止するという機能。これも安心ですよね。

4)テスラ

 4台目は、こうした運転支援機能が備わっているだけでなく、今までにないバラエティに富んだ機能が楽しめるのが、テスラ。CEOのイーロン・マスク氏がユーモア好きだということもあって、テスラには「おもちゃ箱」というスイッチがあり、思わず笑ってしまうものがたくさんあるのです。

 例えば「火星モード」は、地図表示がいきなり赤茶色の凸凹した路面になり、自分のクルマは火星探査車になってしまいます。地球をドライブするのに飽き飽きした人には嬉しい機能ですね。また「排ガステストモード」は、助手席に座った途端にブ〜とオナラの音がしたり、ウインカーの音がオナラの音に変わったりするモード。そのオナラ音だけでも何種類もあるので、大渋滞の中でも車内は一気に爆笑に包まれること間違いなしですね。

 ほかにも、走行中にはできませんが「スケッチモード」で絵が描けたり、作曲ができるモードがあったり。充電中もまったくヒマしません。こうしたところも、テスラ人気の一因かもしれないですね。

5)スズキ・ラパン

 5台目は、先進のハイテク機能ではないのですが、ちょっとした時に心を癒してくれるアニメーションが見られるのが、スズキ・ラパンです。外観やインテリアからして、ほっこりするようなレトロモダンなテイストでまとめられたラパンですが、運転席の前に備わるマルチインフォメーションディスプレイに注目。

 ウサギのキャラクターが色んな動きをする、とってもかわいいアニメーションが表示されて、音声とともにその日・その時にちなんだ案内をしてくれるのです。たとえばお正月には「HAPPY NEW YEAR」、誕生日には「HAPPY BIRTHDAY」といった特別なアニメーションに、その日にちなんだメロディも流れます。このウサギを見るだけで、心のトゲトゲもいつの間にかなめらかになりそう。

 また、ラパンには色んなところに「隠しウサギ」が仕込んであるのも楽しいところ。開けたり、めくったり、あちこちで「あ、ここにもいた!」と嬉しくなるんですよね。ナチュラルな木目のパネルやアイボリーとベージュのインテリアカラーも優しい雰囲気で、和ませてくれると思います。

 ということで、渋滞でイライラしがちな人にオススメしたい5台をご紹介しました。先進技術に頼るのもよし、癒しのアニメーションに癒やされるのもよし。あとは、適度に休憩をしたり、リラックスできる音楽や香りを楽しむなど、安全なドライブのためにもなるべく渋滞を心穏やかに乗り切る工夫をしたいですね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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