アメリカはオートが不要! インドネシアはヒーターなし! 日本と海外のカーエアコン事情 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■日本は軽自動車でもオートエアコン装着率が高い

■アメリカでは微調整をしない人が多いためにマニュアルエアコンもいまだに多い

■東南アジアはヒーターが必要ないためエアコンではなくクーラーだけという車種も多数

4代目カローラ購入時エアコンは後付けが一般的だった

 毎年のことではあるが、日本の夏はまさに“酷暑”と呼ぶのがよく似合う。コロナ禍となる前は、7月もしくは8月にインドネシアのジャカルタへ出張に出かけていたのだが、日本より赤道に近い南の島々からなるインドネシアへ日本から向かい、空港に降り立った時の第一声は「涼しいなあ」であった。

 日差しの強い昼間はそれなりに暑いのだが(しかし日本の酷暑レベルではない)、日が沈むと、遠い昔の日本でも風物詩であった“夕涼み”のため外出したくなるほど気温が下がり、屋外テーブルで飲むビールがとてもおいしかった。ジャカルタへは台湾の台北経由で往来していたのだが、段々赤道から離れるに従い、どんどん蒸し暑くなっていくことを不思議に思っていた。

 すでに関西圏ぐらいまでは気候区分が“亜熱帯”に変わっているのではないかともいわれる日本。その日本での夏のドライブに欠かせないのが“カーエアコン”。そのカーエアコンが我が家のマイカーに初めて装着された時のことはいまもハッキリと覚えている。

 1981年3月に我が家のマイカーとしては2台目となる、4代目トヨタ・カローラ セダン 1.5GLが納車された。「マイナーチェンジでFFになる(そんなことはまずないが)」と、突然父が騒ぎ出した時は、すでにマイナーチェンジを控えてオーダーストップとなっていた。

 そのためシリーズ唯一となる丸目4灯式ヘッドライトを採用する前期型の在庫車を購入した。在庫のみだったのでボディカラーも選択できずに、二番目の候補だった茶色系メタリックとなるパミールカッパーメタリックとなった。当時はカローラクラスではエアコンの標準装備というものはなく、ディーラーで後付けするのが一般的であった。新車ディーラー以外でも、カー用品店やホームセンター、確かガソリンスタンドあたりでも、カーエアコンの取り付けを行っていた。

 納車時にはエアコンを装着していなかったのだが、梅雨明け間近のころと記憶しているが、父がカーエアコンをつけると言い出した。ディーラーへ取り付け作業に出し、帰ってきたカローラの空調操作レバーの進行方向左側には、青い“AC”というボタンがついていた。当時我が家には、居間にクーラーがあっただけなので、我が家としては2台目のエアコンとなった。当時は“気候変動”といった言葉もない時代。ACボタンを押すと、とたんに車内がよく冷えたのを覚えている。

 マイナーチェンジ後(FFにはならなかった)には、一部グレードにオートエアコンが用意されるようになったが、我が家のカローラについているのはマニュアルエアコンだったので、微妙な温度設定のようなものが苦手だったものと記憶している。ただ、当時のオートエアコンは電子制御されているわけでもなく、サーモスタットによってON/OFFしたりするだけだったので、かなり眉唾もののオートエアコンであった。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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