新登場アクアが苦戦! ライバルのノートが背後に迫る! 「半導体不足」が左右する最新自動車販売ランキング (2/2ページ)

苦戦するアクアを派生モデル追加で追い上げるノート

 7月19日に発売となり、初めて1カ月フル販売となったアクアは9442台で4位となっている。月販目標台数は1万台なので、目標を若干下まわっているが、半導体供給不足問題もあるので、額面通りにやや苦戦とも言い切れない。ただ、メーカーウエブサイトの工場出荷時期目処は1~2カ月となっているので、このご時世では即納状態といっていい。バックオーダーが積み上がっているというわけでもないので、総合的に判断すれば、やはり苦戦傾向にあるといわざるをえないだろう。

 そのアクアを語る上でノートの動きは見逃せないだろう。新型アクアとほぼ時を同じくして、3ナンバーサイズ版のノートオーラがデビュー、8月17日に正式発売となっている。発表は6月15日なので、しかも販売現場も驚くほどの反応があるとのことで、ノートオーラも含むノートが含軽統計で8位、登録車だけで4位となっているようである。ノート全体でアクアを抜いているわけではないが、3位のアクアの背後にピッタリとノートがつけていることについては、トヨタも何も感じていないとはいえないだろう。

 ヴェゼルが月販目標台数を下まわっているが、これは半導体供給不足などが影響しており、PLaYなどはほぼ1年待ちと納期遅延が深刻な状況が続いている。そのなか、9月14日にカローラ クロスがデビュー予定となっている。本格的な影響は10月以降となるが、こちらは注目に値するだろう。

 軽自動車では9月の統計で、ワゴンRにフルカウントでワゴンRスマイルが上積みされることになる。ワゴンRスマイルの月販目標台数は5000台。単純に8月のワゴンRの販売台数に上積みすれば、約1.2万台になる。9月は半期決算セールなのだが、軽自動車も半導体不足の影響で、在庫も含めてタマ不足が深刻となっている様子。

 新車販売全体で見ると、いつものように売りまくるだけでランキングの上下が決まるというわけでもないので(半導体供給不足の影響は深刻。ある意味各メーカーの部品購買能力が問われるといってもいいかもしれない)、登録車も含めてランキングの行方は非常に興味ある結果になるかもしれない。

2021年8月新車販売ランキングトップ30

1位:トヨタ ヤリス(1万8476台)
2位:ホンダ N-BOX(1万3229台)
3位:トヨタ ルーミー(1万347台)
4位:トヨタ アクア(9442台)
5位:スズキ スペーシア(9300台)
6位:ダイハツ タント(8214台)
7位:スズキ ハスラー(7246台)
8位:日産 ノート(7157台)
9位:トヨタ カローラ(7108台)
10位:ダイハツ ムーヴ(6897台)
11位:トヨタ アルファード(6483台)
12位:トヨタ ライズ(5920台)
13位:スズキ ワゴンR(5235台)
14位:ホンダ フリード(5200台)
15位:トヨタ ハリアー(4987台)
16位:ダイハツ タフト(4887台)
17位:日産 ルークス(4739台)
18位:ダイハツ ミラ(4514台)
19位:ホンダ ヴェゼル(4404台)
20位:日産 セレナ(4303台)
21位:トヨタ ヴォクシー(4243台)
22位:ホンダ フィット(4122台)
23位:トヨタ RAV4(3825台)
24位:トヨタ プリウス(3793台)
25位:スズキ アルト(3417台)
26位:ホンダ N-WGN(3391台)
27位:トヨタ シエンタ(3351台)
28位:トヨタ ノア(3080台)
29位:ホンダ ステップワゴン(2907台)
30位:スズキ ソリオ(2840台)


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
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