「二度聞き」必至の語感! 謎に「中毒性」のあるクルマの車名その2 (2/2ページ)

日本語の難しさを痛感させた車名も登場

 フランス車つながりで言うと、1999年5月に発売された「ルノー セニック カレード」は、カレイドスコープ(万華鏡)から取られた車名なので、当然ながら「セニック カレイド」になるはずだった。

 しかし当時のルノー ジャポンだったかフランスモーターズだったかは忘れたが、とにかく“内部の偉い日本人おじさん”が「カレイドなんて、まるで涸れ井戸じゃないか! そんな車名じゃ絶対に売れないよ!」と駄々をこね、カレイドではなく「カレード」という謎名称に変更させたといういきさつがある(※当時の家人が中の人だったので、内部事情を聞いているのです)。

 まぁ「涸れ井戸感」を避けたいという気持ちもわからなくはないが、セニックなんてどうせ数は売れない車なんだから(すみません)、万華鏡をしっかりイメージさせる「カレイド」にしておけば、プラスで20台ぐらいは売れたのではないかと思う。まぁ20台じゃ焼け石に水かもしれませんが。

 閑話休題。「思わず聞き返して何度も呼びたくなる車名」といえば、例えばトヨタ カリーナEDであろうか。

 カリーナEDが登場した1985年は今とはまったく時代が異なるため仕方ない話ではあるのだが、今の時代に「ED」と聞けば、どうしたって「……え?」と聞き返してしまうものだ。まぁそれはある意味いいとして、カリーナEDのEDが「Exciting Dressy」の頭文字であることを、トヨタ公式サイトのFAQで今日初めて知った筆者である。……どう考えても後付けですよね? なんとなく語感と字面で「ED」に決めて、後からテキトーな適当な英語を当てはめたというのが真相でありましょう(たぶん)。

 ちなみにカリーナ(carina)が「早春の南の夜空を飾る『竜骨座(りゅうこつざ)』(アルゴー座の一部)という意味です」ということも、同サイトで今日初めて知ったのであった。


伊達軍曹 DATE GUNSO

自動車ライター

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