なんと「シルフィ」がひっそり消えていた! オヤジの青春「ブルーバード」の熱すぎる系譜 (2/2ページ)

名門オーテックが手掛けたスポーツモデルもあった

 ここまで一環してFRレイアウトを続けてきたブルーバードだが、7代目モデルからは一転してFFモデルへと変化。先代まで設定されていた2ドアモデルも廃止され、4ドアモデルのみのラインアップとなった。また、V6エンジンを搭載した上級車種「ブルーバード・マキシマ」も登場している。

 1987年に登場した8代目モデルは、当時の日産の先進技術を盛り込んだものとなっており、ブルーバード史上初となる4WDモデルには「アテーサ」を搭載。モータースポーツベース車として4WD+1.8リッターターボエンジン(後期型は2リッター)の組み合わせにクロスミッションなどを標準搭載した「SSS-R」もリリースされた。

 9代目モデルは1991年に登場するが、ハードトップは「ARX」として異なるデザインが与えられた。どちらのデザインも先代とは違って曲面を多用したもので、海外では一定の評価を集めたものの日本国内では不評となり、再び販売面では苦戦を強いられた。

 ブルーバードとしては最後のモデルとなった10代目は再びプレーンなデザインへ戻り、ラインアップもハードトップを廃止し4ドアセダンのみとなった。伝統のSSSグレードにはNAながら190馬力を発生するSR20VE型エンジンを搭載する「SSS-Z」が設定されたが、残念ながらCVTのみとなっていた。

 ブルーバードからブルーバードシルフィへと改名された通算11代目モデルは2000年に登場。日本初の超-低排出ガス認定を取得(1.8リッター2WD車)したことで、ハイブリッド車よりも排気の綺麗なガソリン車として広告を展開。内外装はメインターゲットを40代以上としたことで、非常に保守的なものとなっていた。

 2005年に登場した2代目ブルーバードシルフィ(通算12代目)も先代と同じく保守的なイメージとなっていたが、5ナンバーサイズながら上級車種にも匹敵する室内空間を持ち、日産の5ナンバーセダンとしては比較的堅調な販売を記録している。

 そしてブルーバードの名前が取れ、単に「シルフィ」となったモデルが2012年に登場。ついに5ナンバーサイズから脱却して3ナンバーとなったほか、全車1.8リッターエンジンとなった。

 日本国外ではセントラ(北米)やパルサー(オセアニア)としても販売されており、1.6リッターターボエンジンを搭載したホットモデルも設定されていたが、日本ではマイナーチェンジすらされない放置ぶりで、今回の終売も事前アナウンスもないひっそりとしたもの。

 日本国内でのセダン不人気を影響をまざまざと見せつけられた結果となってしまったが、中国で販売されている新型シルフィのe-POWERモデルなど、魅力的な仕様も存在しているだけに日本国内での復活も期待したいところである。


小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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愛車
日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
趣味
長距離ドライブ
好きな有名人
ザ・リーサルウェポンズ

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