アメリカは「パーキングブレーキ」を使わない? 機能は同じでも「万国共通」じゃないドメスティックルール (1/2ページ)

この記事をまとめると

■電子制御式パーキングブレーキは作動と解除を忘れてしまうことがある

■そもそもアメリカではエマージェンシーブレーキと呼ばれており緊急時以外は使用しない

■クルマの基本的操作は万国共通と思いがちだが細かなドメスティックルールが存在する

アメリカではパーキングブレーキは特殊な状況以外は使わない

 いま所有している現行カローラセダンは電子制御式パーキングブレーキを採用している。エンジンを始動し、Dレンジに入れると自動的に解除され、Pレンジに入れると自動的にパーキングブレーキが作動してくれる。

 そのため、仕事で足踏み式やレバー式などのパーキングブレーキ車を運転すると、ついついパーキングブレーキの解除も含めて忘れてしまうことがある。しかし、これは所有車が電子式パーキングブレーキとなる前でも、アメリカから帰ってくると、しばらくは忘れることが多かった。

 仕事だけでなくプライベートでアメリカを訪れた時は、時間に余裕があればロサンゼルスに立ち寄り、近郊に住む知人のもとを訪ねることにしている。たいていはディナーをごちそうになりながら話をする程度なのだが、お互い時間に余裕があると、筆者の運転で近郊へ日帰りのドライブに出かけることもある。

 一緒にドライブに出かけ始めた時に助手席に座る知人が、私がクルマを駐車場に停めた時にパーキングブレーキレバーを指して、「日本ではこれは何というのですか?」と聞いてきたので、「パーキングブレーキと呼ばれていますよ」と答えると、「アメリカでは、これはエマージェンシーブレーキと呼ばれています。サンフランシスコの急坂での駐車のような、極めて特殊な状況でのみ使用し、一般的なシチュエーションでクルマを停める時にはエマージェンシーブレーキは使いませんよ」と語ってくれた。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

-

愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

新着情報