なぜかどこかに出かけたくなる! ノートAUTECHクロスオーバーの魅力を走って解明した (2/2ページ)

街中よし、高速道路よし、峠道も未舗装路も雪道もよし!

 肝心の中身はどうかといえば、パワートレインそのものは通常のノートと共通。進化したe-POWERにも変更はない。フロントに116馬力と280N・m、リヤに68馬力と100N・mという先代とは較べものにならないくらい強力なモーターは、街中や高速道路で穏やかに走るときには極めて滑らかで上質な、そして高速道路やワインディングロードで元気よく走りたいときには力強く瞬発力のある気持ちいい走りを味わわせてくれる。

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 とくにリヤのモーターの出力は先代の14倍の力を手に入れているだけあって、高速道路の本線合流への加速やワインディングロードのコーナーの立ち上がり加速などでは、ディスプレイで確認しなくても後輪の働きがちゃんと伝わってくるほど。もちろんその後輪の働きが高速走行時の安定感、安心感を大きくしてくれているのはいうまでもない。そうした印象も、通常のノートと共通だ。

 ならばどこが違うのかといえば、主としてシャシーまわりのあちこちに手が入れられたことによる乗り味。AUTECHはただ見た目のために車高を上げるような真似はしない。フロントのスプリングは約10%、リヤは4WDでは約40%ほどレートを上げ、前後のダンパーの減衰力も専用のチューニングにして、フロントにはリバウンドスプリングも。さらには電動パワーステアリングもマッピングを変更して操舵力の特性も変えている。ほぼ全面的に手を入れたようなモノだ。

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 おかげでリフトアップしたことによるネガティブは、まったく顔を出したりしない。後づけ的に車高を上げた場合には高速走行時の直進性がはっきりと劣悪になったりコーナリング時に車体の動きが遅れたり嫌な揺り返しが出るようになったりしがちなものだけど、ノートAUTECHクロスオーバーは高速道路ではビシッと安定してピューッと真っ直ぐ走るし、ワインディングロードなどでは自然なロールを見せながらシュパッと綺麗に曲がってくれて動きも一発で決まる。

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 そのときのスポーティな感覚は、通常のノートよりももしかしたら上をいくかも知れない。そのぶんだけ乗り心地は硬めになってるけれど、ガチガチというわけじゃなく、突き上げ感はないわけじゃないけど角がきつい印象はなく、少なくともドライバーにとっては爽快な、スッキリした感じの乗り味なのだ。

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 もちろんリフトアップも単なるファッションなどではなく、未舗装の道に入っていったときの気持ちのゆとりが全然違う。悪路というほど酷い道ではなかったが、今回ちょっとしたキャンプへ出掛けるときのことを想定して入り込んだ林道では、+25mmの床下の高さがしっかりと役立ってくれた。たかが25mm、されど25mmなのだ。

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 そして雪のシーズンに突入すると、モーター駆動による4WDが大きな武器になってくれるはずだ。なにせモーターは電子制御との親和性が素晴らしく高い。もちろん今回は雪道を試すことができていないわけだけど、以前、同じ日産のFFのモーター駆動車で雪上コースを走ったとき、その威力に驚かされたものだ。それが4WDとなるわけだから、雪道や圧雪路での威力がどれくらい強力なものか、容易に想像がつく。そんなときにも+25mmのゆとりは、大きな武器になってくれるに違いない。

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 街中よし、高速道路よし、ワインディングロートよし、砂利道よし。おそらく雪道もよし。そう考えていくと、ノートAUTECHクロスオーバーはかなりオールマイティに使えるクロスオーバーSUVであることがわかってくる。AUTECHだから”なんちゃって”クロスオーバーSUVを送り出すようなことはないと思ってたけど、なるほど、ここまで高バランスなモデルに仕上げてきたか……。

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 ちょっとばかりかわいらしさを感じてるノートAUTECHクロスオーバーが、何だかますます愛すべき存在であるように思えてきた。

日産ノートAUTECHクロスオーバーと嶋田智之さんのツーショット画像はこちら日産ノートAUTECHクロスオーバーの諸元表画像はこちら

名前:
嶋田智之
肩書き:
2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
現在の愛車:
2001年式アルファロメオ166/1970年式フィアット500L
趣味:
クルマで走ること、本を読むこと
好きな有名人:
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