新型ノアヴォク登場でユーザーに恩恵! 好条件かつ短納期で「いまが買い」のクルマ5選 (2/2ページ)

現在アルファードは3カ月も待てば納車となる

3)トヨタ・アルファード

 販売現場で話を聞くと、アルファードはだいたい3カ月も待てば納車になるとのことなので、次期ノア&ヴォクシーよりは、まず納期遅延することはないといえる。さらに、次期型ノア&ヴォクシーは、本格3ナンバーとなっており、アルファードに存在が近づいている。そのようななか、次期型ノア&ヴォクシーの納期遅延が目立てば、セールスマンはお客の様子を見ながら「アルファードはどうですか?」と勧めてくるはず。

 アルファードは納期が短めで、しかも値引きはかなり拡大している。そして、2021年9・10月の納期遅延がかなり激しかったころには、高年式のアルファードのオークション相場が、2021年夏ごろより50万円アップしたというほど、絶対的なリセールバリューの良さを誇っている。そのため、残価設定ローンを組むと、ヴォクシーの月々の支払い額に数千円足せば、アルファードを手に入れることができるともいわれている。ディーラーやセールスマンも高額車両を販売した方が何かと好都合なので積極推販してくるケースも目立ちそうである。つまり、ノア&ヴォクシーで決まりそうもないお客の受け皿として期待しているので、買い得度も増しているのである。

4)トヨタ・シエンタ

 納期はガソリン車で3カ月ほど、HEVで4カ月ほどとなっている。本格的3ナンバー車となる次期型ノア&ヴォクシー。現行型でも売れ筋は3ナンバー仕様となっているが、やはり全車3ナンバーサイズということに抵抗を覚えるひとも少なくないはず。サイズ的問題で話がなかなか進まないお客には、5ナンバーミニバンとなるシエンタをセールスマンは勧めてくるだろう。シエンタも2022年中にフルモデルチェンジを予定しているので、値引き拡大は十分期待できる。

5)ホンダ・オデッセイ

 12月中旬現在のホンダのウェブサイト上の工場出荷メドを参考にすると、納期はガソリン、ハイブリッドともに2カ月ほどとなっている。“一部タイプ・カラーが選べない”とも記されている。そして、すでに2021年中に生産終了することを発表しているので、受注生産以外にも、見込み生産分がある程度越年して在庫となるようである。台数は限定的になるかもしれないが、年末もしくは年明け早々から動き出せば、好条件で短納期となるオデッセイの新車が手に入るかもしれない。「ノア&ヴォクシーも、ステップワゴンも納期がかかるようなら、納期の早いモデルのほうが欲しい」とアプローチして商談を進めてみよう。アルファードより納期は早めとなりそうだ。

 話をまとめると、ノア&ヴォクシーにはセレナとステップワゴンという宿敵がいるので、当然ながら、この宿敵はノア&ヴォクシーが次期型になれば、セレナやステップワゴンも購入検討する人がいると考え、そのようなお客を囲い込もうとしてくるのである。しかも、次期ステップワゴンは、次期ノア&ヴォクシーの正式発売日を意識したようなスケジュールで全面公開される見込みなので、三つ巴(ノア&ヴォクシーでひとまとめにした場合)の販売合戦がしばらく激しくなりそうだ。

 一方でトヨタは、セレナやステップワゴンにお客が流れないように、次期型ノア&ヴォクシーではなかなか契約まで持ち込めそうもないと判断すると、それならトヨタ車内できめてもらおうと、アルファードやシエンタを推してくるのである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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