「死ぬまでに一度は乗りたいクルマ何ですか?」 犬とハワイを愛するモータージャーナリストがベタ惚れする1台 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■モータージャーナリストの青山尚暉さんに「死ぬ前に乗っておきたいクルマ」を聞いた

■乗っておきたいクルマは年齢ごとに変わってきているが長らくずっとポルシェ911だった

■昨年に新型コルベットが登場して以来はコルベットが欲しくてたまらないクルマになった

長らく1位をキープしていた911を退けた最近の第1位は……

 ボクにとって「死ぬまでにどうしても乗っておきたいクルマ」は、年齢ごとに変わってきている。免許取りたての頃はVWビートル、やがて自動車専門誌業界に入ってからはずーっとポルシェ911に憧れてきた。まわりでも「いつかは911」という人が多かった。そして憧れに終わったメルセデス・ベンツC36 AMG、夢が現実となって30代の年齢で手に入れることができたマセラティ……。

 振り返れば、愛車歴のなかにスポーツカーはいない。2ドアクーペはあっても、いろいろな事情から、後席のあるクルマが必要だったのである。ここ20年は超ドライブ好きの愛犬(大型犬、中型犬、小型犬で自称自動車評論犬!? でもある)と暮らす日々だから、DOGファーストでミニバンやステーションワゴンのようなクルマに乗り継がざるを得ないのが現実だ。

 では、たった今の「死ぬまでにどうしても乗っておきたいクルマ」はなんだろう。それは、アメリカ、ハワイ好き(そこで仕事もしていた)のボクが、かつて毎年秋に開催されたGMの翌年モデルの数々に乗りまくれる国際試乗会に数年続けて呼んでいただいていた頃、アメリカのアリゾナなど各地で開発者とともに弾丸試乗した経験もあるシボレー・コルベットである。

 じつは、先代に当たるC7までは、広大なアメリカの岩山をぬうような絶景のワインディングロードで汗をかきながら駆け回るように走れば心底、感動できていつか手に入れたいと思わせてくれたものの、日本においては「死ぬまでにどうしても乗っておきたいクルマ」とまではいかなかった。

 しかし、である。最新のC8と呼ばれる、コルベット初のミッドシップ、そしてコルベットとして初の日本仕様に右ハンドルが与えられた最新モデルは、もう、欲しくて欲しくてたまらない1台となっている。紛れもないスーパーカールックにして、ポルシェでもフェラーリでもない、ある意味ツウな選択。さらにバーゲンプライスと言っていい1250万円からの価格もまた涙モノではないか。見た目1500〜2000万円なんですから。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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