なんでガラスの上だけ青くなってる? クルマの「はちまき」とは

この記事をまとめると

■フロントガラスの上部が青くなっているクルマがある

■効果としては太陽光によるまぶしさを軽減するもの

■ウインドウフィルムによって上部を青くすることも可能

太陽光によるまぶしさを軽減するのが本来の目的

 最近は少なくなってきたが、フロントガラスの上部が青くなっているタイプがある。トップシェードやハーフシェード、ぼかしなど呼ばれるもので、はちまきとも呼ばれることもある。今でも採用されている車種はあるが、そもそもなんのためにブルーになっているのだろうか?

 直接的な効果としては太陽光によるまぶしさを軽減するもので、いわばサングラス的な役割だ。あとは、見た目、つまりデザイン要素もあったりする。最近減っているのは、効果が必要なくなったというよりも、見た目の問題のような気はする。

 ブルーの部分はどうやって作っているかというと、フロントガラスは安全性のために間に中間膜という樹脂シートを真ん中に挟んだ合わせガラスとしている。通常は全体が透明な中間膜を使用していて、シートの一部、つまり上部になる部分がブルーになっているシートを使用すると、はちまきガラスになる。

 つまり内部に着色されているので、ガラスにうまく馴染んでいて違和感はないわけだ。ただ、ウインドウフィルムでもはちまき部分は用意されていて、それを貼り込めばあとからでもブルーにすることは可能だ。実際にフィルムで貼ったものを見たことがあるが、境目はほぼ目立たず、言われないと純正状態と思ってしまうほどだった。もし、今は透明だけど、ブルーにしたいという人がいれば試してみるといいだろう。ちなみにETCやドライブレコーダー、ステレオカメラの作動には問題ないとされている。

 ただ、はちまきは上部20パーセントの部分で、透明で視界を妨げないから合法になっていて、レース車両でやっているようなステッカーを貼るのは違法改造として違反となってしまう。透明なシート以外で貼っていいものは、車検のシール、定期点検のシール、ドラレコ、ETCのアンテナなどと細かく決められているので、なんでもいいわけではない。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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