見た目の破壊力はハンパない! でも使い切れない! 一目惚れで買うと痛い目に遭う可能性のあるクルマ4台 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■あるクルマにひと目惚れして購入に至ったという人も少なくない

■その買い方も悪くはないが、思わぬ後悔につながることもある

■ひと目惚れで買って後悔する可能性の高い現行車4台を紹介する

ランクルは想像以上にデカイ!

 クルマという大きい買い物ではありますが、デザインや街中を走る姿、テレビで流れたCMなどで「ひと目惚れ」して買ったという人もたくさんいます。そもそも惚れ込んでいるので、購入後にちょっとくらいの難点に気づいたとしても、アバタもエクボということでそんなに後悔するパターンはないようですが、中には、「これはちゃんとチェックすべきだった」とかなり後悔するクルマもあるのが現実。今回はそんな、勢いだけで“ひと目惚れ買い”をすると後悔しそうなクルマをピックアップしたいと思います。

 1台目は、すでに受注殺到で長期の納車待ち状態になっている、トヨタ・ランドクルーザー。14年ぶりのフルモデルチェンジということで、300系となった最新のメカニズムと走りは頼もしさ倍増だし、見た目もスタイリッシュかつタフさ健在でかなりカッコイイですよね。ただし、ランクルはひと目惚れ買いをするのはちょっと高リスク。それは想像以上にデカイ! ということです。

 100系から200系にチェンジした際に、サイズがかなり大きくなったので、もちろん誰もが「ランクルはデカイ」ということは認識していると思います。でも新型はさらに大きくなり、全長4985mm、全幅1980mm。全高もアップして、1925mmになっているので、地下駐車場などで2m以下となっているところはもうギリギリです。タイヤをインチアップしたりすることを考えている人は、要注意かもしれません。最小回転半径は6.0mなので先代と同じですが、自宅前の道が狭い、車庫が小さめ、といった人は車庫入れが可能かどうか、まずはシミュレーションしてから購入したほうが良さそうです。

 2台目はコンパクトな7人乗りの3列シートミニバンを探している人にとって、理想的な1台であるトヨタ・シエンタ。個性的なデザインで、鮮やかなボディカラーがたくさん揃っているので選ぶのが楽しいですよね。運転しやすく、両側スライドドアで乗り降りもラクラク。ガソリンとハイブリッドがあって、ハイブリッドなら燃費も優秀ということで、とても人気があるモデルです。

 でもそんなシエンタにも、1つだけ要チェックな点があるのです。それが、3列目シートを格納する際に、2列目シートを持ちあげる必要があるという点です。シエンタは3列目シートが2列目シートの下に格納できるようになっており、そのおかげで格納時には低くフラットなラゲッジスペースが確保できるのですが、チャイルドシートを2列目に装着している状態だと、この格納操作はとても大変。いちいちチャイルドシートを取り外して、3列目を格納しなければならないので、だんだんその操作が面倒になってそのうちに使わなくなってしまう、ということも。3〜4人家族で、3列目シートは普段は格納したままでOKというファミリーなら大丈夫ですが、頻繁に3列目シートを出し入れして使いたいという人はよく検討してから購入することをお勧めします。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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