ノートが大賞を獲ったカー・オブ・ザ・イヤー! 独自に「メーカーのパワー」計算し直した結果はトヨタが圧勝だった (2/2ページ)

メーカー対抗ではやっぱりトヨタが強かった!

 まず本賞ですが、本来のクルマごとの得票は以下の通りでした。1位日産ノートシリーズが335点。2位トヨタ&スバルのGR86/BRZが264点。3位がホンダ・ヴェゼルの227点。4位が三菱アウトランダーPHEVで206点。5位がフォルクルワーゲン・ゴルフの168点。6位がトヨタ・ミライの104点、7位がシボレー・コルベットの81点。8位がメルセデス・ベンツCクラスの51点、9位がトヨタ・ランドクルーザーで45点。10位はBMW4シリーズで19点。

 これをメーカー対抗で計算し直してみると当然のことながら、3台分が加算されるトヨタがトップに躍り出て、413点となります。スバルも264点なので、ホンダを抜いて3位に躍り出てきます。この時点でBMWは10位圏外にはじき出されますね。

 ところがデザイン部門賞の得票を加算すると、やはり大賞に輝いているBMWが一気に躍進。270点を獲得して4位に浮上。ホンダもヴェゼルやシビックのデザインが高評価を得て、再び350点で3位に返り咲きます。対してトヨタ、日産はほとんどデザインでは得票が入らず、順位こそ1位トヨタ432点、2位日産364点と守ったものの、ホンダに追い上げられてきましたね。また、スバル、三菱、VWもほとんど得票を伸ばせず、本賞でランク外だったマツダ26点、DS20点、キャデラック4点、プジョー2点が入りました。

 次に、テクノロジー部門を加算してみると、大賞を獲っている三菱がここで一気に2位浮上。682点を叩き出します。でもトヨタも負けておらず、ランクルやMIRAIが得票を稼いで682点と1位を死守! 3位に日産が374点で返り咲き、ホンダは358点で4位に後退。ここで初登場となったのは、アウディ1点のみでした。

 続いてパフォーマンス部門を加算すると、86/BRZとコルベットがデットヒートを繰り広げ、コルベットだけで283点を獲得。トヨタもランクルの評価が加わり、286点を叩き出して968点とダントツ1位に。2位三菱692点、3位スバル476点、ここで4位にシボレーが414点で大躍進です。日産は381点で5位、ホンダは358点で6位に後退。BMWは300点で7位になり、8位VW215点、9位メルセデス・ベンツ74点、10位がマツダ33点となっています。

 最後にスズキとホンダの一騎打ちとなったK-CAR部門は、ホンダの圧勝。加算後にどこまで順位を上げるかが見ものです。スズキもワゴンRスマイルで203点を獲得しているので、トップ10に食い込んでくることでしょう。

 ということで総合結果はこちらです! メーカー対抗COTY、見事に優勝したのはトヨタ/968点。さすがですね。2位、N-ONEが高評価だったホンダ/860点。3位はなんと、パフォーマンス部門で躍進した三菱/692点が踏ん張りました!

 4位はスバル/476点。5位はなんということでしょう、コルベット1台でここまで頑張った、シボレー/414点。そしてクルマ別で大賞だった日産は381点で6位に沈みます。7位がBMW/300点。8位はVW/215点。9位にスズキ/203点が入り、10位はメルセデス・ベンツ/74点ということになりました。

 この結果を見て、皆さんいかがでしょうか? 1台ずつでは惜しくも無冠だったトヨタですが、やっぱりメーカー対抗となると強いですね。5位に食い込んだシボレーも、大きなインパクトを残した年だったのかなという印象です。さて、今年はどんなクルマが代表に選ばれるのか、ぜひ楽しみにしていたいと思います。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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