名前に違わぬ最強っぷり! 自動車ファンを熱狂させた三菱の「サターンエンジン」とは (2/2ページ)

サターンエンジンには直6もあった

 ちなみに、サターンエンジンには直列6気筒のバリエーションもあった。それが三菱のフラッグシップであるデボネアに搭載された2.0リッターの6G34型で、このエンジンに限り「サターン6」という愛称で呼ばれた。

 そのほか、1.4リッターの4G33型、1.7リッターの4G35型、1.8リッターの4G37型とサターンエンジンの仲間は増えていった。生産期間は1969年~1996年と長寿エンジンとなり、累計生産台数は421万台と発表されている。

 なお、冒頭で記載した三菱の天体系ネームのエンジン・シリーズについて、それぞれの生産期間と累計生産台数、主な搭載車は次のようになっている。懐かしい車名とともに振り返ってほしい。そして、意外にもオリオンエンジンやシリウスエンジンの系譜は、つい数年前まで新車として存在していたのだった。

4G4型「ネプチューン」エンジン
・生産期間:1971年~1981年
・累計生産台数:52万台
・主な搭載車種:ギャランFTO、ランサー

4G5型「アストロン」エンジン
・生産期間:1972年~2013年
・累計生産台数:522万台
・主な搭載車種:ギャランΣ、デボネア、パジェロ

4G1型「オリオン」エンジン
・生産期間:1977年~2014年
・累計生産台数:968万台
・主な搭載車種:ランサー、ミラージュ、コルト

4G6型「シリウス」エンジン
・生産期間:1979年~2016年
・累計生産台数:636万台
・主な搭載車種:ギャラン、デリカ、ランサーEX、ミラージュ


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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