気がつけば見かけない! 最近のクルマから「シフトブーツ」が消えたワケ (2/2ページ)

減少の理由には電子制御式シフトの普及が考えられる

 当時のバスのシフトレバーは床から伸びるロングストロークタイプだったのだが、やはりメーカーなどによりゴム製シフトブーツの形状(蛇腹の有無など)が異なり、路線バスに乗る時にはそれを見るのも大好きだった。

 パブリカスターレットの次のマイカーとなった、1981年式丸い四ツ目ヘッドライトの4代目カローラ セダン1500GLはお買い得グレードであり、よく売れていた。最上級のSEやGTのようなアームレスト付きではなかったものの、とりあえずフルコンソールボックスとなり、4速MTだったのだがベージュの合成皮革製(というよりはビニール製?)シフトブーツとなっていた。その後の我が家の愛車となった、6代目、7代目カローラセダン SEリミテッドでも、当時ではすでにAT比率がかなり高まっていたのだが、あえて父親の強い希望で5速MTを選ぶと、フルコンソールボックスであったのだが、ゴム製蛇腹タイプのシフトブーツとなり、なんだかうれしかったのを覚えている。

 しかし、最近のトレンドを見ると筆者の密かな楽しみであるシフトブーツの存在も風前の灯火となってきているようだ。電子制御式シフト(スイッチ)が普及してきたからである。日本車ではまだまだ、ATセレクターでも機械式のレバーと呼べるものが多いが、欧米など海外ブランドではシフトレバーと呼べるようなものは加速度的になくなろうとしている。バスですらすっかり2ペダル化が進んでおり、路線バスでもボタン式のセレクターがメインとなってきている。

 オタクおじさんの戯言になってしまうのかもしれないが、さびしい限りである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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