雨の日こそ電車移動! 目的地が存在しない! 普通の人には「まったく理解不能」なクルママニアの生態5つ (2/2ページ)

楽しいけどお金がかかる!

 3つ目の特徴は、ドライブに行こうと言って出かけたのに、立ち寄るのはSA/PAのみ。これはとくに「愛車で走ること」が好きすぎる人に多くみられる特徴です。隣に乗っているのが誰でも関係なく、走り出すと自分の運転に酔いしれてしまい、時間を忘れて走り続けてしまうのです。

 景色などもほとんど関係なく、なるべく長く走りたいだけなので、節約するために環状線など同じ路線をぐるぐると走り続ける人もいるほど。ルーレット族のようにスピードを出す人たちとは違い、とにかく愛車と少しでも長く走りたい、止まるのはトイレ休憩くらいで済ませたい、という感覚なのです。それに付き合わされたこちらは、大迷惑ですよね。

 4つ目の特徴は、どこにも出かけないのにやたら洗車の時間が長い、回数が多い。これも所有しているだけで満足する人の特徴と言えるでしょう。洗車オタクというのもありますが、ヒマさえあれば愛車をピカピカにしておきたい。その時間が楽しく、充実感が得られるという人たちです。

 朝から洗車をしているから、どこかへ連れて行ってくれるのかなと期待していたら、「洗車のあとの一杯は格別だ」などとビールを飲み干している姿を見たら、これはもう間違いないでしょう。

 5つ目の特徴は、洋服など自分の身の回りのモノにはほとんどお金を使わないのに、愛車の修理やカスタムなどの部品には惜しげもなくお金をつぎ込む。給料のほとんどはそうした部品や維持費に消える。これがいちばん厄介なクルマ好きです。

 私たちからすれば、そのクルマに快適に乗るために部品を変えたりカスタムしたりしていると思いがちですが、それは違うのです。彼らにしてみると、愛車をいじっている時間こそが最大の楽しみであり、作業が終わるとそこで大きな満足感が得られるため、せっかく莫大なお金を注ぎ込んでいじったのに、ほとんど乗らないということも日常茶飯事。また次の作業をしたくて、新しい部品を買ってくるというループにハマっていくのです。

 ということで、あなたの家族や恋人は大丈夫でしたでしょうか? 当てはまる特徴はありましたか? 好きで買った愛車だから、大切にするのは当然だとは思いますが、度を越すとちょっとまわりの人は引きますよね。まさに自分がコレだ、と思った皆さんはぜひ、周囲の人たちの理解を得た上で、楽しんでいただければと思います。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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