プラモ作りにデコチャリからデコトラ運転手という王道コース! 一時落ち着くもSNSを通じてデコトラ熱が再燃したアラフィフの日常

この記事をまとめると

■デコトラに魅了されたマニアはかなり多く、そのほとんどはアラフィフ世代だ

■今回はアラフィフ世代のデコトラファンである「@r__a__i__」さんに話を聞いた

■共通の趣味を持つ仲間とともにイベントに参加したりイラストを描いたりと熱心に活動中

SNSを通じてできた仲間とともにデコトラを楽しんでいる

 デコトラに魅了されたマニアなファンはじつはかなり多い。彼らの多くは、映画『トラック野郎』や第2次デコトラブームなどの影響を受けた、昭和40~50年生まれのアラフィフ世代だ。そんな彼らの現在、すっかり大人になったデコトラファンの知られざるディープな日常を紹介しよう。

 今回、モデルとして登場して頂いたのは、神奈川県在住の「@r__a__i__」さん。現在は重機のオペレーターを職としている。例にもれずアラフィフ世代のデコトラファンだ。父親がダンプや重機のオペレーターをしていた影響で幼少の頃から乗り物が大好きな男の子だったそう。

 小学生の頃から、父親の影響で映画『トラック野郎』の再放送をTVで見ていたそうだが、街の本屋でデコトラ専門誌「カミオン」を見つけてからはどっぷりとデコトラにハマった。以後、デコトラのイラストを描いたり、デコプラ(プラモデル)を制作したりと、現在の子どもたちがゲームやSNSに熱中するのと同様に、何時間も作業に集中するほど熱中していたという。

 当時のデコトラ好きな子どもたちのステータスアイテムは、なんといってもデコチャリだった。派手さを競い、べニヤ板をベースにステンレスを貼ったキャリアやバンパーの大型パーツに、マーカーを光らせたりホーンを鳴らすためにバッテリーやエアタンクまで積んだ重量級のデコチャリは、自転車の概念をぶち壊すほどのインパクトがある。当時の時代背景が目に浮かぶようだ。

 高校生になると免許を取得しバイクに目覚め、デコトラ熱は一旦収まっていったという。だが、乗り物自体が好きだったので大手の物流会社に就職。トラッカーへの道を歩み、数年後には父親の会社でダンプに乗ることに。当時新車のライジングレンジャーを購入し、念願のデコトラ人生を謳歌したそうだ。

 その後、ややデコトラ熱は落ち着くが、時は流れ数十年後にSNSを始めると、まだまだデコトラ好きの趣味人がたくさんいることに衝撃を受ける。SNSを通じて共通の趣味を持つ仲間が増え、若い頃のデコトラへの情熱が再び燃え始めた。

 いまでは近郊のデコトライベントに参加したり、隙間時間でイラストを描いたりと熱心に活動中だ。

 TV番組表レコーダーにデコトラと検索をかけて情報収集するなど「@r__a__i__」さんならではのコアな楽しみも披露してくれた。


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