誰もが知るほど「モロ見せ」してるのに「焦らし」が長すぎ! 街で見かけないと思ったら「まだ売ってなかった」クルマ3台 (2/2ページ)

音沙汰ナシな話題のBEVは結局どうなる?

 さて、ティザー広告の王道的な手法としては、シルエットや車名を公開した後に、プロトタイプの内外装をチラ見せして、ユーザーの期待を高めていくというものだが、まさに教科書通りといえる焦らしのテクニックを使っているのが、スバルの電気自動車「ソルテラ」だ。

 トヨタとの共同開発が進められているソルテラの名前が大っぴらになったのは2021年5月11日のこと。この時点で、ラテン語で「太陽」を意味する「SOL(ソル)」と、「大地」を意味する「TERRA(テラ)」を組み合わせた名前という由来と、そのシルエットが公開された。

 その後、2021年11月11日にはプロトタイプの内外装と主要スペックを公開。バッテリー総電力量が71.4kWhで、シングルモーターのFWD仕様、ツインモーターのAWD仕様がラインナップすることも明らかとなった。航続距離は前者が530km前後、後者では460km前後という数字も発表されている。明確な数値となっていないのが型式指定前だからなのか、焦らすためなのかは不明だが、このあたりもティザーではおなじみだろう。

 そんなソルテラだが、発売については2022年年央までに日本、米国・カナダ、欧州、中国等に導入を開始するという情報にとどまっていて、価格などもまったく見えてこない。名前の発表、内外装の写真公開のタイミングがいずれも11日であったことを考えると、前半の月の11日に正式発表となると考えられるが、はたしてネーミングの発表から1年以上“焦らす”ことになるのであろうか。

 そして「焦らしすぎ」としか言いようがないくらいティザー期間が長くなっているのが日産の電気自動車「アリア」だ。

 そもそもでいえば2019年の東京モーターショーに出展された「アリアコンセプト」があり、量産仕様が発表されたのが2020年7月15日。ブランドアンバサダーである木村拓哉さんの出演するCMではバンバン走っているが、未だ全グレードが正式発表とはなっていない。

 2021年6月4日には、予約注文限定車となる「アリアLimited」シリーズを発表、即日受注を開始しているが、半年以上経っても公道で見かけることはほとんどないのが、アリアなのだ。

 ちなみに、Limitedシリーズのバッテリー総電力量と駆動方式、価格の関係は次のようになっている。

66kWh FWD 660万円
66kWh 4WD 720万600円
91kWh FWD 740万800円
91kWh 4WD 790万200円

 その後、2021年11月12日にはカタログモデルとして66kWh・FWDのB6グレードの価格が539万円になるという発表もあり、B6 Limitedについては1月27日から販売開始になるという話もあったが、いまだ納車が始まったという話は聞こえてこない。

 あまりにティザー期間が長すぎて飽きられてしまうのではと心配になるアリア、SNSでは納車待ちの長さに注文をキャンセルするという声も見かけることもあるが、はたして販売は順調なのか、ファンでなくともヤキモキしてくるのではないだろうか。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

愛車
スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
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モトブログを作ること
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