「クルマいじり」には各国の文化がモロに出る! 日・米・欧の「カスタマイズカーショー」を比べてみた (2/2ページ)

文化が異なればクルマに対する立ち位置も変わってくる

 しかし、そうした日系チューニングカーブームはあっけなく消え去り、今度はマスタングやダッジチャージャー・チャレンジャーなどアメリカンマッスルカーが復活する。

 こうした中、米系と日系の自動車メーカーも正規出展も増えていく。

 2010年代は、ピックアップトラックやSUV、そしてマッスルカーが混在するようになったが、直近ではアウトドア重視のキャンプ関連で、いわゆるバンライフが流行っている状況だ。

 今度は欧州に目を向けると、ドイツのエッセンショーがある。こちらは、メーカー系の出展はほとんどなく、メルセデス、BMW、フォルクスワーゲンなどのチューナーや、旧車がメインだ。欧州系ホイールメーカーなどはエッセンショーで新作を発表することが多い。そのほか、フォルクスワーゲンのファンミーティングというイメージが色濃い、オーストリアのヴェルターゼは、様々な欧州車が集う。

 とはいっても、高級車ではなく、あくまでも庶民の楽しみというアットホームな雰囲気がとても良い。カスタマイズカーショーは、国や地域の文化が反映されており、それぞれ違った味わいがあるものだ。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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愛車
トヨタ・ハイエースキャンパーアルトピア―ノ等
趣味
動物たちとのふれあい
好きな有名人
聖徳太子(多くの人の声を同時にしっかり聞くという伝説があるので)

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